悪夢を見るような話だ。
あらすじ
銀行の管理職Kはある日突然「逮捕」される。
叔父のマックスに紹介された弁護士ハスラーと会うが、
知らぬ間にKは裁判所に戻ってきた。何か宗教的な建物があり、
この映画を見ていて、夢そのものだと感じた。現実的な悪夢だ。
大胆な演出方法と映像を使って、カフカ(執筆は1914年ごろ)
映画オリジナルであるドカーン・エンドはこの映画が最初なのか?
夢の中で良いことが起きたためしはない。
監督 オーソン・ウェルズ
製作 アレクサンドル・サルキンド
原作 フランツ・カフカ
脚色 アントワーヌ・チュダル 、 オーソン・ウェルズ
この作品ではとくにアンソニー・パーキンスの好演を讃えたい。不安な現代人を象徴していた。ヒッチコック監督の「サイコ」ノーマン・ベイツみたいだと言う人もいたが、人間関係が希薄で単に不安な若者像を作り上げた。主人公よりも周囲がサイコの集まりなんだ。
女優陣に関しては、何故にこんな大物を使うのかわからなかったが、オーソン・ウェルズ人脈らしい。それぞれに印象的な役柄であり、出演時間も割に短い。制作側から見たコストパフォーマンスとしては、美味しい出演だった。
配役
ジョセフ K. アンソニー・パーキンス
バーストナー夫人 ジャンヌ・モロー
レニ ロミー・シュナイダー
弁護士ハスラー オーソン・ウェルズ
ヒルダ エルザ・マルティネッリ
グルバオ-夫人 マドレーヌ・ロバンソン
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