「ロビン・フッドの冒険」で大活躍してから18年後に再会したロビン・フッドのマリアンの恋を描く。
製作総指揮はリチャード・シェファード、製作はデニス・オディール、監督はリチャード・レスター、脚本はジェームズ・ゴールドマン。
主演はオードリー・ヘップバーン、ショーン・コネリー。
共演はロバート・ショウ、ニコル・ウィリアムソン。
あらすじ
リチャード1世の軍隊長に各地を転戦していたロビン・フッドと親友リトル・ジョンの二人は、王の戦死によって、十八年ぶりに英国に帰った。二人を出迎えたのは懐かしいシャーウッドの森の仲間であるウィルとタックだった。
一方、領地を持たぬまま宿願がなって即位したジョン王のおかげで、国民はふたたび増税に苦しんでいた。ロビン・フッドの宿敵ノッチンガム代官は徴税で良民を苦しめていた。恋人マリアン姫は今は修道院長になっていた。
そのマリアンが逮捕されるというので、ロビン・フッドは代官に対して反乱を起こした。マリアンは尼僧たちとともにシャーウッドの森に移り、ロビンと暮らす日々を送る。
ロビン・フッドを待つ声は大きくなる一方だった。そして苦しめられている民が森へやってきた。ロビン・フッドは来るべき日のために、彼らを訓練した。マリアンと尼僧たちにとっても楽しい日々だった。
敵はノッチンガムだけでなく、貴族やジョン王まで援軍に参加していた。
ロビン・フッドはノッチンガム代官と一騎打ちをして、ノッチンガムを倒した。だがロビンも負傷してしまう。マリアンは、重傷のロビン・フッドを修道院へ連れ帰った。ロビン・フッドの生きている限り戦い続けねばならない。彼女は意を決して、毒入りのワインを口に含み、ロビン・フッドにも飲ませて無理心中する。
雑感
ロビン・フッド伝説の後日譚(もちろんフィクション)である。
ロビンフッドは、リチャード獅子心王に従って各地を転戦したが王は戦死し、かつて即位を阻止したこともある王弟ジョンがついに即位する。
帰国したロビンを待っていたのは、北イングランドにあるノッチンガムの代官であり、彼らは18年越しの決着をつける。
しかしマリアンは修道院長になっており、ロビンがいることによって争いが拡大することを恐れて彼と無理心中する。
リチャード1世が負傷したのは、中東ではない。フランス南西部のシャリュ城だ。
彼はノルマン人だからフランス・ノルマンディーの領有権を持っている。フランス王家も弱体だったから、他のフランス領土にちょっかいを出して略奪していたのだ。
この人は戦争が好きと言うより、略奪と女が好きだったのだ。
オードリー・ヘップバーンは久しぶりの映画出演だったが、声が若いから年齢を感じない。
ニコル・ウィリアムソンは、ロビンの副官リトル・ジョンの役で出演している。この年には「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」(ハーバート・ロス監督)でタイトル・ロールを演じている。
当時の英国映画らしく、地味な映画だ。。
スタッフ
製作総指揮 リチャード・シェファード
製作 デニス・オディール
監督 リチャード・レスター
脚本 ジェームズ・ゴールドマン
撮影 デイヴィッド・ワトキン
音楽 ジョン・バリー
キャスト
ロビン・フッド ショーン・コネリー
マリアン オードリー・ヘップバーン
ノッティンガム代官 ロバート・ショウ
リチャード1世 リチャード・ハリス
リトル・ジョン ニコル・ウィリアムソン
ウィル・スカーレット デンホルム・エリオット
フライアー・タック ボニー・タック
ラナルフ卿 ケネス・ヘイグ
ジョン王 イアン・ホルム
シスター・メアリー ヴェロニカ・キリガン