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パニック 開高健 新潮CD

      2018/10/31


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開高健の出世作。
SF社会派小説で、肩の力を抜いた達人・橋爪功が読む。
この後、芥川賞を獲得する。
主人公は農林省山林課員。ある県庁に出向している。
ある年、ネズミの大発生を予測するが、上申書は上司に握りつぶされる。
春が来ると、いよいよネズミが大量発生した。
県民たちはパニックになる。
主人公は鼠害委員会の主力メンバーに持ち上げられ、ネズミの大群と戦うが、多勢に無勢である。
そのうち野党の知事攻撃もかさに掛かってきた。
ある日、主人公は県庁内でねずみ取りのイタチを購入して、ある汚職の証拠をつかむ。
ネズミのパニック映画はいくつかあった。
外国ものだが当然原作もあるのだろう。
ネズミというアイデアだけでは大したことはない。
しかしそこに官僚制を組み合わせた点が、日本らしくて、優れている。
開高健は「巨人と玩具」、「片隅の迷路」しか映画化されていない。
「パニック」や芥川賞受賞作「裸の王様」も映像化して欲しかった。
朗読は、女の声色は全く不要な男声劇である。
TBSラジオドラマで「鬼平犯科帳」を語っていた橋爪には、得意中の得意だ。
官僚社会の複雑な人間関係を演じさせたら、この人の右に出るのは難しい。
開高健が生態系の崩壊を予言して、それを同世代の石原慎太郎がカラス駆除しているのは奇遇である。
(再掲示)
原作:

 - 03. 音楽・声, 40.声のコンテンツ