Tommy Roe – Dizzy (1969)
ビートルズのアメリカ初公演の前座を務めたこともあるバブルガム・ポップスターのトミー・ロー!
彼はGEの糸半田子会社で働いていたとき、この曲がヒットしてしまいパラマウント・レコードに引き抜かれた。その後、活躍していたが今年2月にFacebookで引退を発表した。
若い頃はバディー・ホリー系ボーカルだが、時代なのかサウンドは軽くて甘い。
1986年のライブを見ると、ちょうど歌手としての成熟期で良いバランスだった。
さすがに今は70歳を過ぎて往年の切れはなくなったが、日本人の同年代アイドル歌手と比べるとずっと格好良い。
☆
お次はアップル・レコード出身バッドフィンガーの「明日の風」。
初めて聞いた印象は暗い。当時ベトナム戦争があったけどウェールズでも他人事ではなかったのかな。その後の事情もあったし、歌詞を深読みしてしまいます。
この曲はイギリス映画「マジック・クリスチャン」(1969)のテーマソングとして採用された。
ピーター・セラーズとリンゴ・スターが共演。
原作はアメリカ人テリー・サザーン。映画「 博士の異常な愛情」「イージー・ライダー」などの偉大な脚本家であり、「サタデー・ナイト・ライブ」の放送作家でもあった。少し斜に構えて、根暗なところが曲とマッチしたのかも。
トミー・ロー 「ディジー」 1969 〜 バッドフィンガー「明日の風」 1970