「エイリアン」シリーズのうち、ジェームズ・キャメロンが監督と脚本を勤め、大ヒットした。シリーズのパート2に名作は無しと言う伝説を覆した作品。「ビバリーヒルズ・コップ2」は翌年に上映された。
主演は引き続きシガニー・ウィーバー。
あらすじ
エイリアンからたった1人生き残ったリプリーは、冬眠カプセルの中で眠りながら宇宙空間を漂っていた。五十数年後に発見され基地に連れ戻される。その時にはリプリーの娘はすでに死んでいた。
事故調査委員会で彼女はエイリアンに襲われた話をするが、誰も信じてくれない。現在ではエイリアンが住んでいる惑星LV426に技術者と家族が住みついているのだった。リプリーはもはやエイリアンに関わりたくなく、生きるため重機の免許を取ってアルバイトに励んでいた。
その惑星との通信が途絶え、リプリーは宇宙海兵隊とともに原因調査のため嫌々輸送船スラコ号に乗り込まさせられる。乗組員は貨物船会社に勤めてリプリーに好意を示すバーク、新人の海兵隊ゴーマン中尉、一等曹長アポーネ、ヒックス伍長、女性伍長ディートリック、アンドロイドのビショップらだった。
母船から装甲兵員輸送車を載せた着陸船に乗り込む。人の姿が見当たらない植民地を探検するうち、両親をエイリアンに殺された少女ニュートを発見した。建物全体を探索するとエイリアンと卵に占領されていた。
ついにエイリアンが襲ってきた。勇猛な海兵隊員も頑丈なエイリアンに襲われ殺されていった。バークはエイリアンを地球に持ち帰り軍事研究に活用するため、リプリーとニュートにエイリアンの卵の宿主として殺してでも地球に連れ帰ろうとする。会社の非道にリプリーと兵士たちは一致してバークを追い詰め、最後は部屋に閉じこもるがそこをエイリアンに襲われてしまう。
生き残っていたゴーマンとバスケスも犠牲になり、結局、リプリー、ニュート、ヒックス、ビショップのみが生き残り、ヒックスが負傷しニュートがエイリアンに捕まるが、リプリーと下半身を破壊されたビショップの大活躍で卵を産みつけようとするエイリアンの女王を倒す。ニュートとリプリーの間には母娘に似た感情が芽生えていた。そしてみんなは母艦に帰って冬眠に移るのだった。
雑感
ジェームズ・キャメロンの特撮アクションは面白かったが、予定調和的で言うほどドキドキはしなかった。私は「エイリアン」第一作の方が気味が悪くて印象的だった。シガニー・ウィーヴァーも第一作から7年経って既にお色気で気を引く年頃でなく、お色気担当が存在しなかったのも残念。ガチのSFアクション派は喜んだろう。女兵士だけどバスケスが格好よかった。
スタッフ
製作 ゲイル・アン・ハード
監督 ジェームズ・キャメロン
脚本 ジェームズ・キャメロン
製作総指揮 ゴードン・キャロル 、 デイヴィッド・ガイラー 、 ウォルター・ヒル
キャラクタデザイン ダン・オバノン 、 ロナルド・シュセット
撮影 エイドリアン・ビドル
音楽 ジェームズ・ホーナー
キャスト
生存者リプリー シガニー・ウィーヴァー
ヒックス マイケル・ビーン
研究員バーク ポール・ライザー
アンドロイドのビショップ ランス・ヘンリクセン
女兵士ディーフリッチ シンシア・スコット
ハンドソン ビル・パクストン
ゴーマン中尉 ウィリアム・ホープ
アポーヌ アル・マシューズ
フロスト リッコ・ロス
少女ニュート キャリー・ヘン
女兵士バスケス ジェニット・ゴールドスタイン