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「幸福の黄色いハンカチ」米でリメーク

      2018/10/30


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高倉健さんの映画「幸福の黄色いハンカチ」をアメリカで作り直したら、トニー・オーランド&ザ・ドーンが歌った「幸せの黄色いリボン」に戻ってしまうと思うのだが。
「幸福の黄色いハンカチ」米でリメーク
もともと原作はニューヨークポスト紙のピート・ハミルのコラムである。
なのに、アメリカ人が、日本映画をわざわざリメイクする必要があるのか?
だいたい、アメリカ人はこれほどまでヒットした曲をドラマ化していなかったのか?

小津安二郎を尊敬する周防正行監督の”Shall We ダンス?”(東宝配給だけど)で日本映画の本当の面白さを思い知り、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた松竹映画「たそがれ清兵衛」で山田洋次監督の手腕、朝間義隆の脚本の素晴らしさを感じたのであれば、彼らが松竹映画に頼りたくなるのもわからなくはない。
さらに日本語映画「硫黄島からの手紙」がアカデミー作品賞にノミネートされる時代である。
50年代に外国語映画賞(当時は名誉賞)を3回(ソ連、スウェーデンと同じ)も獲得している、日本の栄光が帰ってきたのだろうか?
しかし「ライオンキング」の屈辱を忘れていない人間としては、日本側がオファーしたこととはいえ、外人に下心があるのではないかと勘ぐってしまう。

プロデューサーは、今年80歳になる御大Arthur Cohn氏だ。
スイス出身で、アカデミー・長編ドキュメンタリー映画賞を3度受けている。
またビットリオ・デシーカが監督しドミニク・サンダが主演した”Il Giardino dei Finzi-Contini(悲しみの青春)”(1971)、ジャン・ジャック・アノー監督の「ブラックアンドホワイト・イン・カラー」(1976)、さらにスイス映画”La Diagonale du Fou”(1984)で、プロデューサーとして三度、アカデミー外国語映画賞を獲得している。
ついでながら「ひまわり」(ソフィア・ローレン主演、1970)、「セントラルステーション」(ベルリン映画祭金熊賞受賞、1998)でも、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。

ただ現在撮影中の作品が「黄石の子供たち」という日中戦争をテーマにした映画というのが、どうも引っかかる(笑)

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