戦前の紙芝居黄金バットが初めて映画化されたのは1950年で、美空ひばりがゲスト出演して映画「黄金バット 摩天楼の怪人」を東京映画(東映)が配給した。
そして1966年に東映が当時の特撮ヒーロー千葉真一主演で再映画化したのがこの映画である。
実は翌年4月から始まる日本テレビ、読売テレビ系列のテレビアニメ「黄金バット」と連動したパイロット的映画で、主題歌も共用していた。黄金バットの声優もどちらも小林修である。

イカロスという小惑星が突然軌道を外れて地球に向かって直進して来るそれを発見したアキラ少年は天文台に行っても狼少年扱いされて相手にされない。そんな彼をパール研究所ヤマトネ博士(千葉真一)はスカウトする。研究所はイカロスのことを察知しており、イカロスを破壊するために超破壊光線砲を開発していた。ヤマトネ博士のチームは超破壊砲開発に必要な特殊レンズの原石を求めて、謎の大陸アトランタスに渡る。そこは既にイカロスの軌道を変えて地球と衝突するコースに載せたナゾーとその配下が占領していたが、博士らは古代の棺桶を発見する。その中から出てきたミイラが特殊レンズの原石を持っていた。そしてエミリ(高見エミリ)が水を掛けてあげると、ミイラは復活して黄金バットと名乗る。エミリには恩義を感じていてコウモリのペンダントを持たせるから、危険な時は呼びなさいと言う。ナゾー一味と戦闘になるが、形成不利と見るとナゾーはさっさと逃げてしまった。
しかしナゾーは体制を整えて、研究所に幹部3人を送り込んで超破壊砲を奪取せんとする…

イカロスが月に衝突、破壊したところで地球は終わってるなんて野暮は言いっこなし。

千葉真一が特撮に出ているのは不思議ではない。当時東映は時代劇がまだまだ幅を利かせていて、若い俳優がチャンスを手に入れるのは現代劇、しかも子供向けの作品だ。これは今だって仮面ライダーや戦隊シリーズから明日のスターが生まれるのだから、東映の出世コースと言える。

妖艶なおばさんたちが映画館で見ている子供に怖がられながらおどろおどろしい演技をしていた一方、子役の高見エミリは一番可愛らしいお年頃で、上原ゆかりや同世代のベビーアイドルを蹴散らしていた。

しかし三年経って朝日放送土曜20時台のテレビドラマ「台風娘がやって来た」で宍戸錠相手にカズオシャーン、カズオシャーンと呼んでいた姿は肉の食いすぎで太って見えて(健康的なんだが)、どうも受け付けなくなった。

 

 

 

スタッフ
監督 佐藤肇
監修 加太こうじ
脚色 高久進
原作 永松健夫
企画 扇沢要

キャスト
黄金バット (CV小林修
ヤマトネ博士 千葉真一
風早アキラ  山川ワタル
エミリー 高見エミリー
秋山ナオミ 筑波久子
パール博士 アンドレ・ヒューズ
清水隊員 中田博久
ナゾー 関山耕司
ケロイド 沼田曜一(怪演)
ジャッカル 北川恵一
ピラニア 国景子

黄金バット 1966 東映

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