渡辺淳一の名作を映画化。
当時流行していた「エマニエル夫人」などのソフトポルノを意識している。
我がいとしのアイドル歌手五十嵐じゅんが女優開眼である。
オールヌード、濡れ場はもちろんのこと、二宮さよ子とのレズシーンもあり、
北海道の大自然の中で写真集のようなカットもふんだんにあり、五十嵐じゅんのあらゆる魅力を爆発させた映画といえよう。

 
作品は渡辺淳一の実体験にフィクションを交えたものだ。
高校時代、時任純子(映画での役名)という同級生がいた。
天才少女画家だった。絵は暗い感じだった。
性格も奔放で多くの男性と関係を持った。
魅力的な彼女に、渡辺は相手にされなかった。
そんな彼女が大学受験を控えたある日、阿寒湖のほとりで自殺したのだ。
姉との同性愛も実話なのか?
とすると純子は姉を独占したかったのだろう。
姉の恋人大出俊に抱かれたのも、姉への嫉妬でしかなかったと思う。

 

五十嵐じゅんちゃんは永遠に不滅だあああ!!!
実に懐かしかった。
そして実に美しかった。
この映画で、原作と同様の感動を得ようと思っても、スカされるだけである。
あくまでこの作品は五十嵐じゅんちゃんのファンへの最後の贈り物として見るのが正しい。
文芸映画ではなく、アイドルが大人へ脱皮する映画の成功例として見るべきだ。
 

当時、五十嵐じゅんがこんな映画に出るとは思ってなかったから、大ショックだった。
彼女はもともと六本木族の流れをくんでいるそうで、テレビで見せる愛らしい顔と全く別の顔を持っていた。
その二重生活に苦しんだ末に、この映画でけじめをつけたのだろう。

 

このあと、五十嵐淳子に芸名を変えている。
そして中村雅俊夫人におさまり、たくさんの子宝に恵まれていることは有名である。

 

しかし、じゅんちゃんファンにとっては五十嵐淳子は別人だろう。
絵の師匠役に何故か劇団青俳の創始者で演出家福田善之が出ている。
年が全然違うのにも関わらず、福田と五十嵐のラブシーンもあるのだ。
いったい何を考えているのか?
芸術家はみなロリコンか?
ちなみに俳優としての福田の代表作はウルトラマン「地上破壊工作」の福山博士だ。
そういえば、二宮さよ子は「吉原炎上」でも名取裕子とこういうシーンに出ていたなあ。
 

監督 : 渡辺邦彦
脚本 : 石森史郎 / 岡田正代
撮影 : 木村大作