2004年02月07日(土)  No.142
監督 市川崑
脚本 和田夏十 市川崑
撮影 横山実
 

配役
蟹良子 久慈あさみ
能登半子 加藤道子
阿久根隆 森雅之
三田門太 川喜多小六
宗方宗太郎 志村喬
古谷秘書 伊藤雄之助
吉崎画商 清水将夫
 

良子はダンサーだったが劇団が解散してしまい、生活苦から結婚を望んでいる。そこでいつも花を贈ってくれる阿久根という銀行の役員に逆プロポーズする。しかし阿久根には「結婚はしない、もし君に許婚ができたら僕がその男を一人前にしてやろう」と言われる。良子はカッと来てしまい、阿久根をぎゃふんと言わせてやろうと思う。早速三田という売れない画家をスカウトし、個展を開き新聞記事を書かせ、画壇の寵児に仕立て上げてしまう。しかし美術評論家が金で記事を書かされていることを喋ってしまい、三田は姿を消す。

 

久慈あさみ主演映画だ。同時期の市川崑作品の中では彼女の若々しさがあまり感じられなかった。
確かに実年齢29歳だったし、今も昔も結婚に焦る年頃の役だったのだろう。
 
川喜多小六(のちの川喜多雄二)のデビュー二作目らしい。
ヒロインの相手役や二枚目として活躍した男だが、ひょうひょうとした味が出ていた。
もともと歯科医師資格を持っていて、引退後歯科医師に戻った人だから欲がない。
 
半子役の加藤道子は長年ラジオドラマ「日曜名作座」で森繁久彌の相手役を務めた。
 
市川崑初期の演出だが、アップの多用でその萌芽が見られる。