監督 : 内田吐夢
原作 : 近松門左衛門
脚色 : 成澤昌茂
 
配役:
中村錦之助 (亀屋忠兵衛)
有馬稲子 (梅川)×
片岡千恵蔵 (近松門左衛門)
田中絹代 (妙閑)
花園ひろみ (おとく)
千秋実 (丹波屋八右衛門)
白木みのる (長吉)
進藤英太郎 (槌屋治右衛門)
浪花千栄子 (おえん)
赤木春恵 (鳴門瀬)○
 

近松の「冥土の飛脚・梅川忠兵衛」の映画化。
 
飛脚問屋の養子忠兵衛が新町遊郭の女梅川にほれて、公金300両に手をつけて、梅川を身請けする。
その後、歌舞伎では雪の中、二人は心中する。
 
高校の時、雪の道行きの場面を先代片岡仁左衛門の歌舞伎で見た。
映画でも、歌舞伎や浄瑠璃の美しさをうまくまじえた演出をしていた。
とくに二人の踊りのシーンは良かったと思う。
 
しかし映画の最後は心中ではない。
二人は公金横領の罪で捕まり、男は獄門、女は二度の勤め(もう一度女郎に戻ること)になる。
彼の封印切りのおかげでお店は潰れてしまうし、主人田中絹代も罪に問われただろう。
好きな女に公金を使うなんて、よほど男が女にほれ込んでいたら話は別だが、普通は考えにくい。
こういう話では、男が騙されていて、金を貢ぐのが普通だ。
この脚本では二人とも金に相当のこだわりを持っていたようだ。
金で縛られている、自由を奪われているという強迫観念を抱いていた。
昭和33年から34年と言えば、なべ底景気の頃である。
そういう不景気感がああいう「金、金、金」という、脚本になったのではないか。
 

有馬稲子は松竹所属だが、東映が借りてきて主演をさせている。
錦之助の指名かな?
中村錦之助と有馬稲子はこの映画のあと、実際に結婚したが、すぐ別れた。
 
赤木春恵が有馬の老けた同僚役で出ていた。
ちょっとだけしか出番はなかったが、いい味出してた。笑えた。

浪花の恋の物語(1959)東映

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