ジャン・リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」と並ぶ傑作。
しかし、こういう衝撃作というのも鮮度が落ちると、どうだろうか?
フェルディナン(JPベルモンド)は、勤め先を解雇され、人生に愛想が尽きている。
家庭も社交界も彼にとってはむなしい。
彼の頭の中に死がつきまとうようになる。
そんなある夜、昔の恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)と再会する。
彼女は武器密輸組織に属していた。
今は、仲間割れで組織に追われている。
二人は南仏へ逃げ、リヴィエラで幸福な日々を過ごすが、やがて組織に見つかり、離ればなれになる。
ツーロンで二人は再会する。
彼女はフェルディナンに手伝わせて、組織から金を奪う。
しかしフェルディナンを置き去りにして、他の男と逃げようとする。

筋としてはたわいもない物だが、アクションあり、ミュージカルあり、不条理ありの、「何でもあり映画。」
しかも幕間に絵とナレーションを挿入したり、フェルディナンの日記を読み上げたり、実験的な映像も取り入れている。
今となっては、たけし映画のマネじゃないかと思われるかもしれない(笑)
自殺願望を持った男が逃避行の末、女の身勝手にぶち切れちゃう。
女の方は「愛している、愛している」と言いながら、生きながらえることしか考えておらず、その場その場で自分を守ってくれそうな男にくっついちゃう。
憂鬱な男とバカな女。
JPベルモンドは好演している。
アンナ・カリーナは、ちょっと峠が過ぎた感じで、肉感的だが、弾ける部分が足りない。