小津にしては暗い作品。
監督 : 小津安二郎
脚本 : 野田高梧 / 小津安二郎
企画 : 山内静夫
撮影 : 厚田雄春
キャスト(役名)
笠智衆 (杉山周吉)
有馬稲子 (杉山明子)
信欣三 (沼田康雄)
原節子 (沼田孝子)
森教子 (沼田道子)
筋はここを参照。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD27510/index.html
音楽も最後の笠智衆の着替えの様子も、いつもの小津映画とかわらないが、
この作品はとても暗い
暗い映画なのにいつもの音楽を流しているのは、頑固と言おうか。
ホームドラマは万能だ。
いつものセットを生かして悲劇を撮ることもできる。
この映画は自分にとっては他人事ではなかった。
今の若い人がこの映画を「リアリティがない」というかも知れない。
堕胎した娘が世をはかなんで自殺するなんてあるわけない、と言うだろう。
しかし確実にあの時代の若者はこういう立場におかれ、あるモノは姉のように一切母を無視し、ある者は妹のように自殺したのである。
妹からしたら、父の実の子ではないと母に言ってもらった方が良かったのだ。
父の実の子だったために、父の顔を潰しては、生きていられなかったのだ。