ヴィンセント・ミネリ監督のミュージカル、オスカー10個獲得。
その割にいまやすっかり忘れ去られた一作。
この後に似たような話である、マイフェアレディーが出たからか?
音楽はアンドレ・プレビン
1900年パリ。社交界のスター、ガストン(ルイ・ジュールダン)はお金持ちでいい男。
女と別れたら新聞沙汰になり、パリジェンヌも彼を追いかけ回している。
当のガストンは、いささかうんざり。満たされない物を感じていた。
彼のお気に入りは、マダム・アルバレスの入れてくれる紅茶。
そしてその孫娘ジジ(レスリー・キャロン)とカードをするひととき。
生意気盛りな年頃だが、社交界の女たちに辟易としていた彼にとっては、ジジらの住む、貧しくも気取らない、アパルトマンが唯一心の落ち着く場所だった。
やがて、次第に大人びた魅力に包まれ、成長するジジ。
ガストンも社交界には無い、彼女の魅力に気付くのだ。
ガストンは生活援助のためジジと愛人契約を結びたいと、申し出る。
激しく傷つくジジだったが、大叔母に貧しい生活から抜け出すには、仕方のないことと諭され、しぶしぶ申し出を受け入れる。

この映画に関しては、好きな人は好きだし、嫌いな人は興味がまったく持てない映画だろう。
ジジに感情移入して見ることができれば、十分に楽しめるとは思う。
主演のレスリー・キャロンにとっては、「パリのアメリカ人」、「リリー」、「あしながおじさん」に次ぐ大ヒット作だ。
今回は小娘の役ということで、年齢的にずいぶん無理のあるメイクアップ。
しかしコスチュームは豪華絢爛だ。当時のカフェを再現した美術も楽しめる。
舞台はフランスということで、歌はずいぶんと朗読調のものが多い。
その中でも名優モーリス・シュバリエの歌う唄なぞは、ずいぶんと枯れた味わいを感じさせる。
こういう歌もわかるような年頃になってしまった。
それにしても、ぴあの、シネマクラブ(ビデオ年鑑)で「恋の手ほどき」の解説を読むと、
この解説を書いた人が、この映画を見てないのがよくわかる(笑)