E.ドミトリク監督の山岳映画。
スタジオとロケの併用だ。
高所恐怖症人間にとっては、ロッククライミングのシーンは、いつ見ても恐ろしい。
90度の岩壁をよじ登るだけでも信じられないのに、−70度ぐらいのせり出す岩を上っていくなんて、人間のすることではない(笑)
兄(スペンサー・トレイシー)は山岳ガイドだったが、事故が原因で山を下りる。
弟(ロバート・ワグナー)は、貧しい境遇に我慢できない。
ある日、インドの飛行機が山頂付近に墜落する。
いまは登山のシーズンオフであり、救助隊は上れない。
そこで弟は兄と登り、財宝を盗み出そうと思いつく。
必死の難所をいくつも越えて、ついに事故機が眼前に現れる。
ところが生存者がいた。
悪事がばれることを恐れた弟は、生存者を殺そうとする。

山で犠牲者が出るときは、誰かの意思が働くことが多い。
二人が宙づりになったら、どちらかがロープを切断して一人でも生き残ろうとするだろう。
この映画でも、兄は最愛の弟を殺したと言える。
最終的に警察は不問に付すのだが、その辺りの心理を突っ込んだら、また違った映画になっただろう。