2003/10/15(Wed) 00:00
配役:
中村鴈治郎 (小早川万兵衛)
原節子 (小早川秋子)
小林桂樹 (小早川久夫)
新珠三千代 (小早川文子)
島津雅彦 (小早川正夫)
山茶花究、森繁久弥、加東大介、杉村春子、司葉子、宝田明、笠智衆、白川由美
監督 : 小津安二郎
製作 : 藤本真澄 / 金子正且 / 寺本忠弘
脚本 : 野田高梧 / 小津安二郎
撮影 : 中井朝一
音楽 : 黛敏郎
東宝に客演の形で小津が撮った作品。
この後、松竹で撮った「秋刀魚の味」が遺作になる。
森繁の社長シリーズと小津作品が奇妙な合体した映画だ。
お話は大阪、京都が舞台。

中村雁治郎扮する造り酒屋の老旦那。
息子の未亡人の原節子、末娘の司葉子の行く末が気に掛かる。
しかしそう言う割には好き勝手なこともしていて、昔の愛人浪花千恵子と再会して、すっかり焼け木杭に火がついた。
娘の新珠三千代や娘婿の小林桂樹がそのことに気づき追求すると、すっかり逆ギレしてしまう。
ある日、鴈治郎に心筋梗塞の発作が出る。
それでも、ひょっこり起き出してきて、浪花千恵子と競輪へ行く。
そしてその帰り道で、ぽっくり逝ってしまう。
原節子は結局結婚はせず、一方司葉子は、愛する札幌の大学助教授(宝田明)のところへ嫁いでいった。

人間の死に方、そして死んだ後にどういう思いを残すかがテーマ。
しかし東宝の小津作品は妙だった。
どうも東宝のハイカラな雰囲気に、巧くとけ込めなかったのではないかな。
森繁なんてテストの度に違う芝居してる人だし、早口の俳優も多いし、いつものペースで取ることは不可能だっただろう。
カット割りは小津流なんだけど、全体として、凄く違和感はある。
原節子と司葉子のしゃがんでいる日本的シーンは、「秋日和」ではなくこの映画だったよなあ。