吉屋信子の原作を、水木洋子が脚色し、「警察日記」などの久松静児が演出した作品。
「百万ドルのえくぼ」だった頃の乙羽信子が大活躍。
三橋達也も金をせびる馬鹿息子の役を好演。
船越英二が白痴の領主を演ずる。
撮影は高橋通夫、音楽は古關裕而。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23428/index.html
派手なことは全くない映画。
一人で安宅家を切り盛りしている姉と、実の姉のように慕う弟嫁のお話だ。
田中絹代の主演作だが、いつものように堪え忍んでいるだけで、彼女だけでは見せ場に乏しい。
その点、乙羽信子は若く美しいが、既にただのアイドル女優ではなかった。
花はあったし、演技力もあった。
彼女に救われた。
最後の場面は、まだ弟が一悶着付ければ、そう簡単には解決しないと思われるのだが意外にあっさりと終わってしまう。
映画の構成(水木脚本)としては若干物足りなかった。
三橋達也は、十津川警部役や無国籍映画での活躍が思い出されるが、僕としては小悪党のイメージが強い。
「洲崎パラダイス赤信号」のようなだらしない男、つまり女の紐の役や「サラリーマン忠臣蔵」の女の腐った奴とかも印象深い。