H.G.ウェルズが1898年に発表したSF小説「宇宙戦争」の初映画化。戦前にアカデミー特別賞を受賞し、戦後SF映画の名作を多数世に送り出したジョージ・パルの制作で、バイロン・ハスキルの監督作品である。

主演はジーン・バリー(後にTVシリーズ「バット・マスターソン」「バークにまかせろ」主演)、アン・ロビンソン

特撮のゴードン・ジャニングスはこの作品によりアカデミー特殊効果賞を受賞している。テクニカラー作品である。

 

あらすじ

火星からの流星がロサンゼルス近郊に墜落した。その中からウォーマシーンと呼ばれることになる、奇妙な機械が現れ周囲を焼き尽くす。流星の調査を依頼された宇宙物理学者クレイトン博士(ジーン・バリー)とシルビア(アン・ロビンスン)はウォーマシーンの攻撃を受けて、命からがら飛行機で逃げ出すが、不時着してしまう。逃げ込んだ農家で博士とシルビアは、偵察に来た火星人を倒して、その眼と血液を採取してロスに帰還する。

火星人は同様のウォーマシーンを火星から多数送り込み、武力で地球を征服するつもりらしい。米軍は防衛のため原爆を発射するが、敵のバリアによって全く効果がなかった。米軍はロスを捨てロッキー山脈に本拠地を撤退することになり、クレイトンらは陸路でロッキーへと向かった。しかし暴徒化した市民のおかげで車を盗まれて修羅場となったロスに閉じ込められてしまう。教会に逃げ込んだクレイトンはシルビアと再会するが、敵の攻撃は激しくなるばかりだ。

ところが、町を襲っていたウォーマシーンが急にすべて停止して墜落する。中にいた火星人が見つかるが、既に死んでいた。彼らは地球上の細菌による感染症にかかって死んだものと結論された。

 

雑感

原作は19世紀の作品でイギリスが舞台だ。当然、原爆はまだ出てこない。

ちょっと考えれば分かるけれども、どうして敵は再攻撃しないのか。火星人が血液中の抗原・抗体から予防注射を開発したら、アメリカもソ連も敵うわけがない。H.G.ウェルズはおそらく予防注射をうったことがなかったのだろうが、SF小説、SF映画としてはそこが弱みだ。

しかし、似たような作品がその後日米ともに数多く作られたが、その問題は放置されたままだ。

ジーン・バリーは若いうちはあまり目立った作品に出演したことがなかったが、この作品で一躍スターの仲間入りをした。

 

スタッフ

監督 バイロン・ハスキン
製作 ジョージ・パル
原作 H・G・ウェルズ
脚色 バリー・リンドン
撮影 ジョージ・バーンズ
特殊効果 ゴードン・ジェニングス
音楽 リース・スティーヴンス

 

配役

クレイトン教授  ジーン・バリー
シルビア(教師)  アン・ロビンスン
マン将軍  レス・トレメイン
プライアー博士  ボブ・コーンスウェイト
ビルダベック博士  サンドロ・ギグリオ
コリンズ  リュイス・マーティン

 

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