セックスする時が最高よ」を流行語にした女優炎加世子が主演。
大島渚監督作品。
脚本は石堂淑朗大島渚の共同脚本。
当時劇場でヒットして、大島ファンには評価が高い作品だ。
ドヤ街というテーマから見て、プログラムピクチャーとは思えない。
監督の希望はかなり通ったのではないか?
しかも出演者の多彩さを見ると、松竹の城戸四郎社長も大盤振る舞いしたと考えられる。
炎加世子は良いとして、佐々木功はどうだったのか?
佐々木功はリーゼント歌手としては人気者だったし、まあ「御法度」でも松田龍平を抜擢した人だから、案外監督の指名かもしれない。
彼は演技に関しては問題ありだったが、カメラワークでうまく撮ってた。
二人はともに映画デビュー間無しだった。
出演者が素人臭い演技をするのは、後の大島作品でも見られた。
しかし最後のクライマックスに至る重要な場面で、羅生門綱五郎の台詞が聞き取れない。
どうしてNGにならなかったのか?
なぜ釜ヶ崎萩ノ茶屋)を舞台に選んだのかも、わからない。
下手な大阪弁は関西人には聞くに堪えない。
東京の山谷でも良かったはずだ。
東映は今井正監督で「純愛物語」を撮っているではないか。
60年安保との対称性(学生運動とドヤ街のギャップ)をフィーチャーしたいがために、大阪に舞台を持っていったのであろうか?
東京では派手な学生運動があるけれど、大阪ではみんな毎日の生活に必死だ。
若者がここから抜け出そうとして派手なことをやろうとしても、周りに足を引っ張られるのが落ち。
下手すれば翌朝川に浮かんでいる。
どっちにしろこの映画の完成で松竹上層部大島渚の思惑の食い違いがあったはず。
それが同年の「日本の夜と霧」、三日で上映打ち切り事件に繋がると勝手に思っている。
炎加世子松竹ヌーベルバーグのマドンナの一人。
上半身背中ヌードポスターなど扇情的なキャラクターで、演技云々ではない何かを持った人だ。
芸能界から離れてどうしたんだろう。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23154/index.html
釜ヶ崎についてはここ。
http://www.npokama.org/
良くも集めた曲者俳優の皆さん・・・みんな汗かいてた
津川雅彦 (信栄会の若き親分・信)
炎加世子 (花子、地下血液銀行の元締め)
佐々木功 (若い信栄会チンピラ武)
戸浦六宏 (信栄会のナンバー2・マサ)
川津祐介 (信栄会ヤス、内紛で殺される)
伴淳三郎 (寄せ松、花子の父)
渡辺文雄 (三国人・寄せ平)
藤原釜足 (戸籍を売ったバタ助)
北林谷栄 (バタ助の女房ちか、今回は色っぽい役だ)
小沢栄太郎 (軍人上がりの動乱屋、剃り込みが入った小沢栄太郎を初めて見た)
小池朝雄 (戸籍の売人・色目鏡、動乱屋と組む)
羅生門 (戸籍を売られた大男)
浜村純 (もぐりの医師・村田吾郎)
佐藤慶 (本職の医師坂口、次第に悪の道に入っていく)
清水元 (大浜組の親分)
永井一郎 (ヤリ、波平さんの声優として有名。俳優しているのを初めて見た)
小松方正 (ルンペン)
田中邦衛 (追われて腕の骨を折る泥棒)
富永ユキ (犯された女学生、後に武に復讐に来て失敗し殺される)
左卜全 (バタ屋=廃品回収業者)

太陽の墓場 1960 松竹

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