早死にしたエミル・アルドリノ監督(ダーティダンシング)の「天使にラヴソングを」。
歓楽街リノの歌手デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ヤクザ(ハーベイ・カイテル)の愛人。
ある日、旦那が人を殺しているところを目撃してしまい、追われる身に。
彼女は警察に助けを求め、裁判まで保護されることになる。
彼女が連れていかれたのは、サンフランシスコのスラムの真ん中にある修道院。
ここでシスターに化けて裁判まで待機する。
院長(マギー・スミス)は堅物で、スラムの連中とは関わりを持たず、修道院の中でお祈りだけしているタイプ。
シスター達の聖歌隊を任された、デロリスは早速、彼女らを特訓して、日曜日にコンサートを披露する。
楽曲をゴスペル風にアレンジしたのが、大当たり!
教会はコンサート見たさに人が集まり始める。
しかし院長は頑なで、デロリスを認めようとはしなかった。

尼さんを題材にするなど、少々罰当たりな話だが、音楽コメディの佳作だ。
テレビで何度やっていても、また見てしまう。
音楽シーンはさほど多くない。
デロリスが修道院に馴染むまで、前半はスローペースに進む。
真聖歌隊の指揮者を引き受けてから、やっと音楽映画らしくなる。
リノでの騒動の後、コンサートのシーンではリトル・ペギー・マーチの全米ナンバーワン ”I will follow you”をゴスペル風に合唱してクライマックスを迎える。
ペギー・マーチは日本語でも吹き込んでいたから、日本人にもなじみの曲。
ただしウーピー・ゴールドバーグ自身の歌って、大したこと無い。
若いシスターのメアリー・ロバーツ役、ウェンディ・マッケンナは、健気な感じが、なかなか良い。
映画の中ではソロを取るが、もしこれが吹き替えじゃないのであれば、声も良いし、ブロードウエイでこそ活躍して欲しい。