2004年02月17日(火)  No.153
監督 : 滝沢英輔
製作 : 星野和平
原作 : 長谷川伸
脚色 : 橋本忍 ○
 

配役:
島田正吾 (料理人丑松)
島崎雪子 (丑松女房お米)◎
滝沢修 (岡ッ引き常吉)
石山健二郎 (料理職元締四郎兵衛)
宮城千賀子 (四郎兵衛女房お今)△
辰巳柳太郎 (浪人金子市之丞)
加東大介 (料理人祐次)
 

戦前は日活と言えば時代劇だった。
これは石原裕次郎が登場する直前の頃の作品。
新国劇総出演と銘打っている。
新国劇の人気狂言だったのだ。
しかし私のお目当ては島崎雪子である。
彼女には華がある。
 

江戸時代、本所のお話。
丑松は腕の良い料理人だ。同じ店で働くお米と晴れて祝言を上げる。
しかしお店の若旦那が強欲な男で、お米の母に金を貸して、そのかたにお米を思いのままにしようとする。
あぶないところで丑松が帰ってきて、逆に若旦那を刺し殺してしまった。
丑松はお米を兄貴分の四郎兵衛に預け、旅に出る。
丑松は熊谷宿で板前をやっていたが、二年も経ち江戸が恋しくなった。
その江戸への帰り道、ふと板橋の女郎宿へ立ち寄る。
そこに変わり果てたお米がいた。
お米は四郎兵衛によって板橋に売り飛ばされたのだ。
潔癖な丑松は苦界に落ちたお米に対して、思わずかたくなな態度をとってしまう。
 

島崎雪子は印象に残る演技ではなかったが、やはり美人だった。
島崎雪子というのは芸名で、「青い山脈」の主人公の名をもらったそうだ。
東宝としては杉葉子、角梨枝子と並んで三人娘で売りたかった。
しかし原節子とは違い、島崎は色っぽいお姉さんだ。
当時からスキャンダル女優で、轟夕起子と主役の座を争って、失踪騒ぎまで起こしたそうだ。
その後、神代辰巳監督と結婚し、シャンソン歌手としてデビューし、紅白歌合戦にも出演した。
離婚後、シャンソン喫茶やクラブを開き、人気になったそうである。
 

島田正吾が主演だが、若い頃は悪役顔だった。
新国劇のもう一人の看板俳優・辰巳竜太郎も本筋には関係ない役だが、逃亡を手助けする浪人役で出演している。
こっちは顔は変わってない。