キャメラが美しい、ミステリ映画の古典。

ニューヨークで広告デザイナーとして成功を収めたローラが、自宅の玄関先で顔を射たれて死んだ。
容疑者は二人。一人は初老のコラムニスト・ライデカー氏、もう一人は彼女の婚約者で女たらしのカーペンター。
しかしNY市警の刑事マークはローラの身辺を探るうちに、死んだ彼女を恋してしまう。
彼女の部屋に入り込み、肖像画を見ながら一杯やっていると・・・

ミステリマニアが見たら、犯人は最初からわかってしまう。
だからその犯人をいかに追いつめるかが興味の中心である。
マーク刑事は直線的に犯人を追い込まず、別方面から時間をかけて探りを入れるのだが、趣味と実益をかねて犯罪捜査を行っていると非難されても仕方がない(笑)

 

出演
ジーン・ティアニー(ローラ・ハント)
ライデッカー氏を利用して、のし上がるキャリアウーマン。
カーペンターが近づくと、彼に乗り換えてしまう。
彼女は今まで見た映画ではそれほど美人女優と思ってなかったが、この映画では本当にきれいだ。
とくにアップの美しさは特筆もの。だからこのキャメラマンはアカデミー白黒撮影賞を取ったのだろう。
ダナ・アンドリュース(マーク・マクファーソン)
典型的なアイリッシュ刑事。少々ほれっぽいのが玉に瑕。
上着を脱ぐと、ベルトの位置がかなり高い。時代を感じさせる。

 

クリフトン・ウェッブ(ウォルド・ライデッカー)
舞台出身の俳優さん。映画初演だったそうだ。後に「愛の泉」などにも出演。

 

ヴィンセント・プライス(シェルビー・カーペンター)
「アッシャー家の惨劇」の天下の怪優も若い頃は艶のある役をやっていた。
監督・製作 : オットー・プレミンジャー
原作 : ヴェラ・キャスパリー
脚本 : サミュエル・ホフェンシュタイン / ベティー・ラインハート
撮影 : ジョセフ・ラシェル(アカデミー撮影賞)