2003/10/12(Sun) 22:07
監督: ラッセ・ハレストロム
出演: アントン・グランゼリウス, マンフレッド・ツェルナー, アンキ・リデン, トマス・フォン・ブロッセン, メリンダ・キンナマン
スプートニクに宇宙へ連れて行かれた、実験用のライカ犬のことを思い出しては、あれよりはマシな人生だと、イングマル少年は自分を慰めている。(これだけでも十分ショックだが)
母親は結核やみだった。
彼は母の元気だった頃の楽しかった思い出に浸って生きていた。
母親の様態が思わしくなく、夏の間、少年は親戚のやっかいになる。
そこは田舎で何もないが、人間だけは、とびっきり温かい。
サガは女の子だが、活発なタイプで男の子と一緒に遊んでいる。
どうやらそのサガが、イングマルのことを気に入ったようである。
母に呼び戻されるが、様態はいっそう悪い。
イングマルはクリスマスプレゼントを買ったが、渡せぬうちに母は逝く。
また田舎へ逆戻りだ。
少年の夢は、かつて一緒に暮らしていた犬のシッカンを呼び寄せること。
しかし、シッカンは処分されていた。
母の死についで、飼い犬の死。否応なしに現実が少年に襲いかかる。
でも少年は少年故に立ち直ることもできる。
田舎の人情に囲まれて、大きく成長することだろう。
はじめは重い映画だなあと、思ったが、後半ずいぶん明るく変わった。
わがままに育てられた末子が現実に襲われ、一つ一つ大人になっていく。
ハレストロム監督は「ギルバートグレイブ」「ショコラ」も良かったが、やはりこれが一番だ。
少女サガが、また飛びっきりで可愛い。