劇場版ビデオを見るのは初めてである。
バブルの頂点にあったとき、日本のヤクザが海外進出を始めていた。
それにちなんで、こういう映画も作られたのだ。
あの頃はアメリカの不動産を買い漁る日本に対して、アメリカ人が敵意向きだしにしていた時代。
古き良き時代じゃないかなあ(笑)
お話はNYPDのマイケル・ダグラスがヤクザの松田優作を日本に強制送還中に脱走され、大阪府警高倉健と協力して、頭の固い警察の制止を振り切り、松田優作を再び逮捕するまで。
松田優作の演技が、何とも言えず悲しかった
般若のイメージかなあ。あんな顔を作って演技する人じゃなかったのに。
リドリー・スコット監督は酷いことをするよ。
台詞を聞いていても、まるで頭は悪そうな役だった。
組の偽札の原盤を盗んで、引き替えに俺にハワイの島をくれ、という。
設定に重みがない。
もし癌がわかっていたのならば、静かな余韻を残す芝居を見せて欲しかった。
リドリー・スコットにしてみれば、松田優作は東洋人俳優であり、ブルースも歌えて、器用な存在だということで、カリカチュアライズした役どころにしたんだろう。
相手役がマイケル・ダグラスアンディ・ガルシアだから辛抱したんだ。
あるいは切れるだけの体力も既になかったのかも知れない。
アンデイ・ガルシア高倉健がデュエットする場面では、松田優作も飛び入りで歌って欲しかった。
若山富三郎の英語の台詞は吹き替えだったな。
高倉健だけが、健さんらしい役どころを与えられていた。
ケイト・キャップショーってインディージョーンズに出ていたおばさんだ。
ロケ地は大阪で、しかも俺のいた東部地区ではなく西部地区や南港あたりの、繁栄の裏側にあるものを重点的に選んでいる。
小野みゆきがホステスの格好のまま、商店街に入っていく姿は、今では異様なのだが、バブル当時は果してどうだったのか?
鉄工所(コンビナート?)へもたやすく移動してしまい違和感を感じた。
また最後の親分衆の密会の場所が段々畑である。
これが日本かあ?中国じゃねえのか、と思ってしまった。
田んぼで「七人の侍」のパロディやるぐらいの智慧はなかったか?
リドリー・スコット「ブレイドランナー」「グラディエイター」などの作品で知られ独特の色彩感覚を持つ演出家だ。
ただ、日本人には通じにくい。
香港人にはぴったりだろう。
題名は「黒い雨」、井伏鱒二の名作と同じである。
若山富三郎が被災者だったわけだ。
しかしこの題は日本人には面白くない。

ブラック・レイン 1989 パラマウント

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