スウェーデンのラッセ・ハルストレム監督(「マイ・ライフ・アズ・ドッグ」)がアメリカで撮った作品。
やはり彼はこういう青春ものが上得意だ。
当時、天才子役と言われていたレオナルド・ディカプリオが、すごい演技力を見せる。
24歳の青年ギルバートと姉、妹は、夫が自殺したショックから重度の肥満になり、外に出なくなった母と、脳性麻痺の弟アーニー(Lディカプリオ)の世話をしながら、田舎町で暮らしている。
そういう環境で育った、彼らはとても大人で、家族を深く愛していた。
しかし、都会へ飛び出したい、という夢は諦めざるを得なかった。
ある日、トレーラーで旅をする娘ベッキー(ジュリエット・ルイス)と出会ったギルバートは、しなやかで強い自己を持つ、彼女にたちまち夢中になる。
ベッキーも、心優しいギルバートを深く愛する。
しかしベッキーが再び旅に出発する日が迫る。
ギルバートは一度は家を飛び出すのだが、結局、家族の元へ帰ってくる。
母は、そんな彼に「どうして戻ってきたのか」と涙ながらに言うのだった。

過去を清算するために、家ごと燃やしてしまうというのは、アメリカらしい思い切った話だ。
日本じゃあ考えられない(笑)
しかし全体としては、さわやかさが残る青春もの。
泣けるシーンというのは特にないが、ほっとする一作だ。
ジョニー・デップも暗い二枚目だけに、こういう役どころは得意だ。
その彼より素晴らしいのが、ジュリエット・ルイスである。
決して美人ではないし、頭でっかちのショートカットで、サザエさんに出てきた早川さんみたいなタイプだが、フィルムの中では存在感があり、猫のようなしなやかさもある。
この時期にブラピとも「カリフォルニア」で共演している。
共演した男の方は限りなく出世するのに、彼女はタランティーノに傾倒してしまい、「ナチュラルボーンキラーズ」だとか、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」だとか、凄まじい映画に出演して、イメージが固定しつつある。
童顔だから、今からでも遅くない。普通の役をやってください(笑)