ロバート・ミッチャム主演のフィリップ・マーロウもの。
大男ムースは、黒人ばかりのバーを襲う。
彼は恋人を探していた。その店にも昔出ていたという。
ムースから恋人探しを依頼されたマーロウは彼女を知っているという人物のおかげで、たやすくその女性に行き着いた。
しかしムースは、彼女は別人だと言う。

この作品はハンフリー・ボガードなら、主演を断ったはずだ。
この小説に関してはムースが主役だからだ。
それをロバート・ミッチャム演ずるマーロウは、「オレが主演だ」と言わんばかりに活躍しすぎる。
原作のもつペーソスや哀愁は、無くなってしまった。
シャーロット・ランプリングは現代のローレン・バコールだ。
怪しく美しい。
ただこの映画で、彼女の魅力である強さは出なかった。
シルベスター・スタローンがちょい役で出ている。
「ロッキー」の前年である。
ジェリー・ブラックハイマーの初期のプロデュース作品でもある。

さらば愛しき女よ 1975 ユナイト

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