監督:スン・チョウ
出演:コン・リー/ガオ・シン/シー・ジンミン

 

聴覚障害者を息子に持つ母の物語。 

北京に住むリーインの息子ジョンは難聴で、小学校から入学を拒絶される。
聾唖学校へ行けというのだ。
夫は障害者の息子を持つ責任の重さに耐えかねて、すでに離婚している。
リーインは息子を普通の小学校に行かせようと言葉の特訓をする。
しかし補聴器を壊してしまい、買い直そうにも高くて買えない。
元の夫も新しい妻との生活に入っており、二人を邪魔にする。
学のないリーインは露天商をはじめるが、当局から摘発され商品を没収される。
仕方なく家政婦と新聞配達の仕事を見つける。
新聞配達で街を回ると、知り合いの美術教師と再会した。
彼は彼女に協力を申し出てくれた。
ジョンに絵を教えてくれることになった。
またリーインが配達している最中に新聞を盗まれたが、ジョンが勇敢にも取り返してくれた。
喜んだリーインは、ジョンに体操着を買ってやる。
今日はリーインの同窓会の日。
珍しく着飾って出かけたが、トイレで友人がジョンのことを馬鹿にしているのを聞き、いたたまれなくなる。
ある日、家政婦に出かけると、そこの主人から襲われ、犯されそうになる。
危機一髪のところで難を逃れるが、リーインは情けなくて涙が止まらなかった。
その主人から巻き上げた金で、ジョンに補聴器を買ってやった。
早速補聴器を付けて遊びに行ったジョンは、子どもたちに体操着のことで虐められる。
偽物だったのだ。
ジョンは夜の街へ飛び出した。
リーインは息子を追いかける。
するとジョンは、生まれてはじめて自分の気持ちを言葉にした。

 

中国という国は、障害者が何故か目立たない国だ。
この映画でも、日本じゃ当たり前になってきた小学校の障害児童の受け入れ問題を、中国でも問題提起しようとしている。
 

コン・リーは殆どノーメークで頑張ってる。
力強い母の姿だ。
 

ジョンは、はたして普通科の小学校に行きたいと思ってるのか?
母親が、無理矢理押し込んだだけじゃないのか。
この親子の将来に不安を感じる人は多い。
 

それでもこの映画を見て、最初に出てくる言葉は「お母さんありがとう」だ。