監督 小津安二郎
製作 山本武
脚本 野田高梧 / 小津安二郎
撮影 厚田雄春
音楽 伊藤宣二
美術 浜田辰雄

配役:
佐分利信 (佐竹茂吉)
木暮実千代 (佐竹妙子)
柳永二郎 (山内直亮)
三宅邦子 (山内千鶴)
津島恵子 (山内節子)◎
設楽幸嗣 (山内幸二)
鶴田浩二 (岡田登)
淡島千景 (雨宮アヤ)
上原葉子 (黒田高子)

 

茂吉妙子見合い結婚だが、当初から性格の不一致でうまくいかなかった。茂吉も部長にまで出世し会社では一目置かれているが、家庭では妻が社長令嬢と言うこともあり、頭が上がらず、自由放任だ。
高子を出汁にして、妙子、姪節子、友人アヤ、高子の四人組で修善寺に一泊旅行をする。妙子は翌朝旅館の鯉の顔がダメ亭主にみえた。
節子に見合い話が持ち上がった。しかし節子はすっぽかす。茂吉と一緒に競輪にパチンコ、そしてラーメン。あげくに茂吉の家に泊めてくれという。妙子はしかるが、茂吉の「見合いなんかしたって僕たちみたいな性格の合わないカップルができるだけ」と言う言葉に大いに傷付く。
たしかに茂吉がご飯に汁を掛けて食べているのが、妙子は嫌で嫌で仕方ないのだ。妙子は黙って須磨へ行ってしまう。茂吉はウルグアイ出張命令を受け、須磨へ電報を打つが音沙汰はない。飛行場には節子や登が来てくれたが、妙子の姿はなかった。
家で節子とアヤが待っていると妙子は二時間ほどして帰ってきた。二人は妙子を責める。妙子もなんだか悪いことをしてしまった気がしていた。
夜中、茂吉が帰る。飛行機が故障で戻ってきたそうだ。二人は女中を下がらせ、慣れない台所へはいる。そこで茶漬け2人分の用意をした。二人で茶漬けをすすってると、妙子が泣き出す。この気安く体裁ない感じが夫婦なのだと、ようやくわかったと言うのだ。
翌日、茂吉は妙子にだけ見送られて再びウルグアイへ発った。すっかり変わった叔母を見て、節子も前向きにとの結婚を考えてみる気になった。

 


ハッピーエンドだ。性格が合わない夫婦も長く一緒にいれば、味が出てくるというお話。ただし気取ったり、お面をかぶらないこと。

 

木暮実千代が主役。あまり好きではない女優だが、好演だと思う。
佐分利信は珍しく女房に頭の上がらない亭主。これも新境地かもしれない。
津島恵子が若手女優ではひとりだけ出演。パチンコをしていたが当時は若い女もやってたのか?若い頃の津島はとくに美人とは思わないが、感じが良かった。バレリーナ出身だけに、スタイルも良さそうだ。
淡島千景は人妻でデザイナーの役。今回彼女はあんまり目立たなかったが、古巣宝塚の「スミレの花咲く頃」を歌ってた。
それから鶴田浩二である。就職試験を受けているらしいが、若いのか、おっさんなのかよくわからない設定だった。突然歌い出したり、意味不明だ(笑)。
女優が多く華やかな映画であり、テーマもしっかりしてる佳作だと思う。

お茶漬の味 1952 松竹

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