大映フィルムノワールの傑作である。
藤原審爾原作。
森一生監督、
増村保造、石松愛弘共同脚本。

市川雷蔵はしがない飲み屋の親父。
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿で、正体は必殺仕事人顔負けの殺し屋だった。
土建会社幹部成田三樹夫は彼に、暴力団組長を始末してもらいたいと、依頼する。
市川雷蔵は一度は断るのだが、社長の小池朝雄自ら口説かれると、仕方なく引き受けた。
雷蔵はパーティーに芸人として乗り込み、無難に仕事をこなし報酬を手に入れる。
ところが成田は雷蔵の手にした巨額の金に目がくらみ、野川由美子とともに横取りを企む。

最初の事件のシーケンスと次の事件のシーケンスをパラレルに見せるところがフランス映画っぽかった。
アラン・ドロン主演「サムライ」(武士道を重んずる殺し屋の話)と同年公開も何か関係があるのか。
上映時間が短いのは、何か他の映画の併映だったんだろう。
ご都合主義の塊のようなお手軽映画だが、それでも力が入ってない分、面白い。

日テレ系の昼の映画で何度も見ているが、今回のビデオは画像が綺麗で見違えた。
野川由美子って、美人だったんだな。顔のパーツが大きいのはわかっていたが、若い頃は実に美しい。歯並びは悪い。
成田三樹夫の坊ちゃん刈りもキュートだ(笑)。
市川雷蔵に「若いなあ」と言われるところが印象深い。

しかし今回見て初めて気づいたことがある。
小林幸子が女中役で出ているのだな。今と変わらない、歌手の演技だった。(つまり大げさだ)

ある殺し屋(1967) 大映

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