監督 ジャック・スマイト(動く標的)
製作 ハル・E・チェスター
脚本 ピーター・ストーン、 フランク・ターロフ
撮影 ラッセル・メッティ
音楽 カルロ・ルスティケリ (ブーベの恋人)
出演:
ポール・ニューマン Harry Frigg (熱いトタン屋根の猫、ハスラー、暴力脱獄)
シルヴァ・コシナ Countess di Montefiore (魂のジュリエッタ、黄金の七人エロチカ大作戦)
アンドリュー・デュガン General Armstrong (電撃フリント・アタック作戦)
トム・ボスレー General Pennypacker (名探偵ダウリング神父)
ジョン・ウィリアムス General Mayhew (麗しのサブリナ)
チャールズ・グレイ General Cox-Robert (シャーロック・_ホームズの冒険のマイクロフト兄)
ヴィト・スコッティ Colonel Ferrucci (ゴッドファーザー)
第2次大戦時、間抜けな連合国の准将5人がイタリア軍の捕虜となる。
彼らは将軍であるため、捕虜でありながら大邸宅にとどめられ、ホテルマン上がりのイタリア軍将校から丁重なサービスを受ける。
彼らは軍人ではあるが、会計や法務の専門家なので、脱走の知識がなかった。
邸の女主人である伯爵夫人フランチェスカ(シルヴァ・コシナ)が若く美人だったことから、彼らは骨抜きにされる。
そこで司令部は、脱走マニアのハリー・フリッグ二等兵(ポール・ニューマン)に命じた。
「偽将軍に化けて、5人を連れて脱走せよ」
邸へもぐり込んだフリッグも、フランチェスカの魅力に籠絡される。
偽将軍はいち早く脱出ルートを発見しながら、フランチェスカとの情事にふけってしまう。
6人がのんびりしているうちに、イタリアが連合国に降伏する。
彼らは世にも恐ろしいドイツ軍捕虜収容所に送られる。
天国から地獄である。
戦争コメディだ。
私はこの手の映画が好きだ。
何度も見ているが、毎回同じところでゲラゲラ笑っている。
ポール・ニューマンのすっとぼけたコメディ演技がいい。
また准将五人組(とくにトム・ボスレー)がいい味を出している。
中でもフランチェスカ役のシルヴァ・コシナが最高である。
彼女はインテリなので、英語が巧みだ。
旧ユーゴスラビア出身だが、戦争でイタリアに移った。
ナポリ大学医学部に通っていたところを、イタリア芸能界にスカウトされる。
ピエトロ・ジェルミの傑作映画「鉄道員」でデビュー。
ソフィア・ローレンほど大物感はなく、クラウディナ・カルディナーレほど美人でもない。
しかし何より、お色気むんむんである。
フランチェスカは普段は伯爵夫人らしい服装に身を包んでいる。
フリッグを連れて駅に出かけるシーンがある。
彼女は膝丈のスカート姿を見せる。
そこで不覚にも私はお色気を感じ、骨抜きにされてしまった。[E:heart02]
(日本でいえば、テレビ女優の本阿弥周子か。)