人気ドラマ「HERO」が北川景子を相手役に迎え再ドラマ化され、次いで再映画化となった。
ただドラマの時から気になっていたのだが、全然キムタクと北川の間にロマンスの香りが全くしないのだ。
そして、この映画を見てわかった。結局、久利生検事にとっては雨宮(松たか子)が本命だったのだ。
映画ではついに司法試験を合格して大阪地検の検事になった雨宮が担当する暴力団絡みの事件の証人が東京で不可解な交通事故に遭ってなくなる。東京の事故の担当検事はあの久利生だ。久利生は事故がネウストリア大使館の近くで起きたことから大使館関係者の関与を疑うが、ネウストリア公使に外交官特権で証言を拒否される。さらに外務省を通して検察庁に圧力が掛かる。ところがネウストリア人は日本の暴力団に違法薬物を流しているらしく、暴力団の襲撃を受けて久利生は病院送りになる。雨宮と久利生は左遷覚悟で大使館のパーティーに潜り込んで証拠物件を発見する。しかし二人は大使館員に身柄を拘束される。二人を解放してくれたのは意外にもお飾りのはずのネウストリア大使だった。
映画の出来としては平均点である。ただし、2007年の映画を見て期待をふくらませていると、期待外れになるかも知れない。
キムタクも松たか子も年を取った。どちらも実生活では子持ちである。いくらキムタクがラフな格好をしていても、おじさん感はぬぐえない。松たか子もパーティーのシーンで着物を着ると一昔前のPTAの母さんだった。
映画を見ていてドラマの第三弾があるのか不安になってきた。キムタクは家族を持ち安定志向になっているから確実に数字が取れるコンテンツには参加したい。しかし北川は竹下登元首相の孫と結婚したので派手なことはしたくない。次回作があれば、北川以外の女優(竹内結子とか)を登用するかな?
監督 鈴木雅之
脚本 福田靖
製作 亀山千広、島谷能成
出演者
木村拓哉
松たか子
北川景子
佐藤浩市
杉本哲太
八嶋智人
濱田岳
小日向文世
吉田羊
正名僕蔵
松重豊
角野卓造
大倉孝二
田中要次