サザエさんシリーズも第五弾映画でついに華燭の典を迎える。

波平と舟が銀婚式を迎え、二人きりで新婚旅行で行った先である日光へ出発していった。
ところがそれと入れ違いにノリオの大阪のご両親(花菱アチャコ、浪花千栄子)が訪れる。そこでノリオは浅利ハマコと学生結婚しますと宣言したから一騒動が起きるが、銀婚式をやらずに越えてしまったご両親も銀婚旅行気分を味わいたいのでサザエたちの家を借りてしばらく暮らすという。おかげでサザエ、カツオ、ワカメは両親がせっかく水入らずで楽しんでいる日光で合流する羽目になる。
マスオは社長の息子富岡と親友悦子の結婚式で勤務地の大阪から上京し、サザエを伴って出席する。そして花嫁の友人スピーチに立ったサザエはちゃっかり社長(志村喬)にマスオの東京転勤を直訴する。
それでも不安なサザエを友人平目スケ子は社長の行き先を調べて念を押す。すると社長は人間ドックの最中で、医者と看護婦に化けて問診すると来月マスオを東京に転勤させるという。
結婚式はマスオの故郷である北海道で行うため、式の前日に友人知人を集めてささやかな宴会が催される。宴もたけなわの中、サザエは席を離れ両親に今までの感謝を述べる。

 

ノリオの結婚相手がハマ子(横山道代)で、マスオの妹がタイ子(白川由美)という名前だった。そこら辺は大胆に原作を改変している。
また原作にはいない平目スケ子に雪村いずみを起用して活躍させている。

しかし最大の見せ場は最後に両親に今までの感謝を述べるシーンで,ダークダックスのコーラスをバックにほろりとくる。知り合ってから5作目でようやく結婚できたのだから、見ている人も感慨が深い。

ちなみに併映は「すずかけの散歩道」、石坂洋次郎の原作を堀川弘通が監督した佳作だ。星由里子がデビュー間無しの頃で新鮮な魅力を振りまいている。

監督 青柳信雄
脚本 笠原良三
原作 長谷川町子
製作 杉原貞雄
配役
江利チエミ
小泉博
藤原釜足
清川虹子
藤木悠
花菱アチャコ
浪花千栄子
横山道代
雪村いづみ
環三千世
山田真二
白川由美
安西郷子
志村喬
平田昭彦
ダークダックス
三木のり平
柳家金語楼
音楽 神津善行

サザエさんの結婚 1959 東宝宝塚

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