ダニー・ケイの日本初公開作らしい。芸達者だが初々しい34歳のダニーが見られる。
バージニア・メイヨが相手役。また悪役に精神医役ボリス・カーロフをはじめ,濃い連中が顔を揃えている。
出版社の校正係ウォルターは夢想家であり、いつもぼうっとして妄想に遊んでいる。しかし黒い手帳を間違えて手に入れたことからロザリンドと知己になり、政治的陰謀にも巻き込まれる。そうしている間もやはり妄想癖は直らず、自分の結婚式を放り出して、悪漢に捕まったロザリンドを助けに行くが、敵の術中にはまってしまう。
なかなか重い妄想癖だが、ジーン・ケリーのそれより酷いのではないかw。
残念ながらジーン・ケリーのようなバレエシーンはないが、ダニー・ケイも指揮者の振り真似など音楽ネタをたくさん取り上げていた。
東宝の社長シリーズやクレイジー・キャッツ映画の妄想シーンを見ているような、懐かしい気分にひたることができた。
なお、この映画は2013年にベン・スティラーにより映画「LiFE」としてリメイクされた。
監督ノーマン・Z・マクロード
脚色ケン・イングランド
エベレット・フリーマン
原作ジェームズ・サーバー
製作サミュエル・ゴールドウィン
キャスト
ダニー・ケイ
バージニア・メイヨ
ボリス・カーロフ
フェイ・ベインター
アン・ラザフォード
虹を掴む男 1947 Samuel Goldwin