(推理編)
ディープインパクト産駒にとって鬼門と言うべきレース。梅雨時のレースで良馬場発表でも時計は掛かり、外枠有利になりやすい。先行馬は内外枠関係なく走りやすい。過去ステイゴールド産駒が連勝していたが、昨年はキングカメハメハ産駒ラブリーデイが外から先行捲りで勝った。一般に力のある馬、ダート向きの先行馬が活躍しやすい。

オルフェーブルが天皇賞惨敗の後、あっさり宝塚を勝ったようにここも落鉄しない限りドゥラメンテ(堀厩舎、Mデムーロ)を軸でまず大丈夫だろう。総流し馬連オッズを見ると、土曜日午前で相手がタッチングスピードやヤマカツエースで万馬券になる。十分じゃないかな。

もし雨が残るようなら、道悪巧者で同厩のサトノクラウン(岩田)から馬連総流しという狙いもある。こちらはドゥラメンテとキタサンブラック以外なら全て万馬券、あるいは十万馬券と魅力的だ。

またドゥラメンテ、サトノクラウンの二頭固定の総流し三連複というのもある。アンビシャス、キタサンブラック以外は万馬券、十万馬券だ。

今のところ短いにわか雨はあるが、基本的に曇予報なので時計は掛かるがジャブジャブ馬場にはならないと予想している。だからドゥラメンテで十分だと思う。
ただし今晩、阪神地方に雨が降らないか注意したい。

この鳴尾記念は開催初週のスピードレースであり、道悪にならない限り宝塚記念とは結びつきにくい。(土曜12時)

当日の天候:土曜の午後の雨が思いの外残ったのは計算外だった。日曜日は朝から晴天だが重馬場、12時の予想気温25度、15時の予想気温27度だから今後回復するだろうが、時計は掛かるものと思われる。サトノクラウンには有利な馬場である。(日曜11:30)

(パドック)
楽しみにしていたが、有馬記念同様に地味なパドックだった。アンビシャスはやんちゃなところを見せている。これは仕方がない。キタサンブラックも太目に緩めてしまって勝つ気はないとハッキリ意思表示している。シュヴァルグランはころっとしている。ドゥラメンテは少し毛艶が良くない。やはり遠征明けで疲れているのだろう。サトノクラウンはまあまあ。しかしこのドゥラメンテに調教で煽られていたわけだからあまり信用出来ない。マリアライトは万全に見えた。あとステファノスや六歳勢はしっかり作っているようだった。しかし世代論で言うと五歳以上は少し評価が下がる。

(展開)

キタサンブラックがハナを取るが、後続(ワンアンドオンリー、アンビシャス)がつつくため前半59秒前半とやや重馬場にしては速い流れ。ドゥラメンテが後方前列待機だが、外に出やすくない位置にいるのが不思議。差し追込の効きやすい馬場ではないからよほどデムーロは自信があるのだろうか。それよりもわからないのがサトノクラウンがそれより後方にいたこと。マリアライトはサトノクラウンより一つ前列にいて勝負所でドゥラメンテより外から早仕掛けをしている。直線を向き、なかなかキタサンを交わせないがゴール前で外から飛んできたマリアライトがクビ差交わしたところがゴール。時計は2分12秒8と昨年より1秒6も速かった。二着は直線でなかなか外に出せなかった分だけ負けてしまった大本命ドゥラメンテ。三着は鼻差でキタサンブラックが有馬記念同様に粘り込む。離れた四着は昨年の覇者ラブリーデイ、五着はステファノス、六着にやっとサトノクラウンが入った。

(反省)

マリアライトは宝塚記念を制したが、外枠捲り向きのこの馬には最適なレースだった。また今までディープインパクト産駒は宝塚記念を勝てなかったが、2分12秒台が出る馬場ならディープ産駒も力を出せることがわかった。
ドゥラメンテはレース後、左前跛行で馬運車で運ばれた。しかも今日は中を突く鋭さも外から捲る力も足りなかった。前走の疲れが尾を引いている。やはりキングカメハメハ産駒に2400mは酷なのだろう。引退させた方が良いのではないのかな。
キタサンブラックは太目の体なのに先行内回り馬場を最大限利用して走った。秋の天皇賞は同型エイシンヒカリがいるので厳しい。
それからモーリスが札幌記念から天皇賞・秋を目指すか注目だ。

買い目はドゥラメンテからの馬連総流しだったので、がみることはなかったが面白みもなかった。サトノクラウンは9Rで内枠でも伸びる馬場だとわかったので、馬券は敬遠した。

 

宝塚記念 2016 マリアライト

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