典型的B級映画。NHKの放送版だが、おそらくカットありだ。
ロック・ハドソンがデビューして6年目。B級主役の時代だ。2年後「ジャイアンツ」でアカデミー賞にノミネートされる。
ドナ・リードはすでに「地上より永遠に」で1953年アカデミー助演女優賞を獲得して押しも押されぬ大スターだった。このあとテレビに進出して「うちのママは世界一」「ドナ・リード・ショー」で長年にわたり大活躍する。
南軍の生き残りで婚約者のロック・ハドソンとカリフォルニアへ旅行の最中、南軍崩れの強盗団に襲われ花嫁ドナ・リードを奪われる。
ロック・ハドソンが追っていくと、強盗団一味レオ・ゴードンが縛られていた。仲間割れをしたらしい。
街に着いたが保安官をはじめとして誰も関わりたくないという。しかし原住民の青年が妹の復讐のため立ち上がった。
メキシコとの国境近くでは、首領フィル・ケイリーの情婦が嫉妬心から助けようとするが失敗。ロック・ハドソンとともにあとを追う。
売春宿でドナ・リードを着飾らせ一晩楽しんだ後、メキシコとの国境でロック・ハドソンと取引をすることになる。
レオ・ゴードンを仲間に戻す代わりにドナ・リードを返すのだ。
レオはお宝の取分に目がくらみこの話に乗る。そして取引が実行されるが、、、

西部は南軍が生まれ変わろうともがいていた地域だった。
牧場主としてまっとうに生きようという人も、強盗団として過去の栄光を取り戻そうとする人も。
国境を越えたメキシコはとくに南軍崩れのならず者が流れ込んだ。

この映画の場合、悪漢のフィルはドナ・リードの美貌に執心したあまり自滅した好例だ。
しかし追跡に時間を取られ寝取られるロック・ハドソンも少し情けなかった。

監督 ラウール・ウォルシュ
脚本 アーヴィング・ウォーレス 、 ロイ・ハギンス

配役

ロック・ハドソン
ドナ・リード
フィル・ケイリー
レオ・ゴードン
ロバータ・ヘインズ
リー・マービン

 

 

限りなき追跡 1954 コロムビア

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