全体としてまとまらない、つなぎの回だった。

まず社長(高田純次)の若い頃の苦学エピソード
親に捨てられ炭鉱でぐれていたところを、ある老人(火野正平)と出会い、運の使い道を考えろと諭される。
その後上京して宮沢賢治の詩集と出会い、一念発起して大検を受け大学を卒業して大手出版社の興都館に入った。
それからもごみを拾い困っている人がいれば世話をして運気を貯めて、大ヒット商品を作るための準備をしている。

次に五十旗頭(オダギリジョー)と心(黒木華)が人気デザイナー(ヒャダイン)に新人作家の漫画単行本の装丁をお願いする話。
心は知り合いの書店員に協力してもらい幾つかある案を絞り込み、デザイナーに託す。
それでデザイナーも仕事がしやすくなり、要望どおりの売れ線の装丁を生み出す。

中田(永山絢斗)は仕上げの段階に入っていたが、個性的だが下手な絵はそのままであり、心はあえてダメ出しをする。
それでも中田はめげずに直してくる。ついに心はゴーサインを出して雑誌の新人賞に挑戦する。

一方、安井(安田顕)に担当替えになって人気小説を漫画化することになった東江(高月彩良)だったが、安井はネームチェックにも力が入ってない様子で連載開始を控えて不安が募る。そして連載開始直前に突然全部ボツと言われる。

今年も裁断の時期が来て、売れない書籍在庫は裁断される。小泉(坂口健太郎)と心は社長のお供で裁断現場に同行して売れない本の現実をまざまざと見る。

社長の苦学エピソードは異質だった。たしかに涙を誘ったが、本当に今回に必要だったか。装丁の話を中心に中田と東江を対比する形で次回につないだ方が良かった。
安井と東江の事件がこれからどのように発展していくか?新人潰しという異名がある安井だけに心が巻き込まれる可能性もある。

 

 

重版出来 第5話 「運を使いこなせ!なるかド下手新人デビュー」

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