19世紀初めに活躍した女流作家ジェーン・オーステン作のツンデレシンデレラの名作「高慢と偏見」の後日譚を推理作家P.D.ジェイムズが最近書いた「高慢と偏見、そして殺人」(原題は”Death Comes to Pemberley”)をBBCドラマ全3回で見た。

熱烈な恋愛の末にエリザベスとダーシーが結婚してから数年が経って、そろそろ倦怠期が始まろうとしていた。ダーシーの妹ジョージアナの結婚相手を決めるための舞踏会の準備をしていると、エリザベスの妹リディアが助けを求める。森を探索すると軍人の死体とリディアの夫ウィッカムがいて、ウィッカムは彼を殺したと呟く。やがて父祖の代からの敵ハードキャッスルが治安判事としてペンバリー館を訪れウィッカムを逮捕する。ウィッカムは検死審問では自白を一変させ無罪を主張するが、裁判では不利な証拠が揃い、死刑判決が下る。はたして真犯人は誰か。
18世紀から19世紀初めにかけての英国の裁判模様はなかなか珍しい。ずいぶん秩序だった雰囲気だった。フランスの革命期だとまともな裁判なんか行われていなかったと思うのだが、英国はナポレオン戦争を避けて平和だったようだ。
最初から視聴者に怪しいと思われていた人間の一人が結局死刑執行直前に自白して決着が付く。はらはらさせるけど謎解きに関してはあっさりしたものだった。怪しい人物は他にもいたが、彼だけは最後まで全くアリバイが言及されなかったので不思議に思っていた人物である。
まずキーラ・ナイトレイの映画「プライドと偏見」を見た後でこのドラマを見るのは止めた方が良い。ドラマではエリザベス役の主役が地味な顔つきで、イメージがつながらない。かなり知的なタイプで最終的に探偵役になるのも彼女だ。
配役:

マシュー・リス(ダーシー)
アンナ・マックスウェル・マーティン(エリザベス)
マシュー・グッド(ウィッカム)
ジェナ・コールマン(リディア)
トレヴァー・イヴ(ハードキャッスル)
レベッカ・フロント(ベネット)
トム・ウォード(カーネル)
ジェームズ・ノートン(アルヴェストン)

 

 

高慢と偏見、そして殺人 2013 BBC

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