Mashは、移動野戦外科病院(mobile army surgery hospital)のこと。
彼らの主食だったおかゆにも掛けている。
監督 ロバート・アルトマン (監督は初のメジャー作品)
原作 リチャード・フッカー (実際の朝鮮戦争従事軍医)
脚本 リング・ラードナー・Jr (アカデミー賞最優秀脚本賞、でもなぜかセリフは全て監督に書き換えられた)
製作 インゴー・プレミンジャー レオン・エリクセン
音楽: ジョニー・マンデル
出演
ドナルド・サザーランド
エリオット・グールド
トム・スケリット
ロバート・デュヴァル
サリー・ケラーマン (ホットリップス)
ジョン・シャック
(当時はデュヴァルとケラーマンを除いて、みんなほぼ無名だった)
朝鮮戦争も膠着して、野戦病院は固定されてしまうが、軍医たちは前線からヘリで送られてくる負傷兵の手術で不眠不休の毎日だった。
そんななか、軍医のホークアイ大尉とデューク大尉が赴任してくる。
彼らはオフのとき悪ふざけしたり、破天荒な行動ばかり取るが、外科医としての腕前は一流だった。
それが軍医の上司バーンズ少佐と真面目なハットリップス(オフラハン少佐)の気に入らない。
二人がホークアイらの告発文を書き、そのままいい感じになって抱き合う。
そのあえぎ声を秘かに仕込んだ拡声器で部隊中に流した。
バーンズ少佐は激怒してホークアイ大尉をぶん殴って重営倉送り。
まんまとホークアイたちのクーデターが成功した。
またある日、歯科医のペインレスが深刻に悩んでいると牧師がホークアイに教える。
どうやら一時的に不能になったせいで、精神的に参っているらしい。
そして自殺したいと打ち明ける。
最後の晩餐をして、ホークアイはブラックカプセルと呼ばれる毒薬をペインレスに飲ませるが、実は強壮剤だった。
その夜は美人看護婦に面倒を見させると、翌日にはペインレスはけろりとしている。
美人看護婦の方は帰国する日だったが、ヘリの中で満面の笑みを浮かべていた。
他にもホットリップスの下の毛が何色かで賭けをしたり、
他の部隊とフットボールの賭け試合をして、インチキして逆転勝ちしてしまうとか、ハチャメチャである。
そうしないと、毎日の血みどろの手術に耐えられなかったのだ。
しかし今はホットリップスと仲良くなったデュークとホークアイにもとうとう帰国命令が下る。
カンヌ映画祭パルムドールを取った反戦映画なんだけど、テレビシリーズが10年以上続いたから、映画の方は人々の印象から消えつつある。
当時は斬新な映像がいま見るとどこかで見たことがあるものばかり。
この映画のフォロワーの多さを表している。
正直言って、ホークアイ役のドナルド・サザランドら主役にはカサノヴァみたいにもっと羽目を外してもらいたかった。
ベトナム戦争中の1970年じゃあ、限界があったのだろう。
しかも今やバリバリの共和党系放送局FOXが(ザナック時代とはいえ)製作したのだから。