これも知る人ぞ知るDACの名機。
雑誌の評価は散々だったので、当初売れなかった。
多くのショップが、ネットで絶賛したため、何とか完売した。
CDトランスポートの組み合わせは、かなり選ぶと思う。
ソニーのCDプレイヤ(デジタル出力)と組み合わせると、やはりソニーの音が強く残る。
自分の色に染めようとしていない。
敢えて音質を言えば、フィリップスのCDプレイヤーLHH上位機種に近い、率直で滑らかな音である。
しかもかなり可変的だ。
秘密は、「スケーリング」という機能。
16ビットを使いこなしていない古い録音の場合、スケーリングを上げてやると、引っ込んでいた音像が前に出てきて迫力が増す。
逆にオンマイク過ぎて、サ行がきつくなるようなサウンドなら、スケーリングを下げてやれば、聴きやすくなる。
おかげで、楽しめるCDの範囲がかなり拡がった。
これも数年前泣く泣く手放した。
新しく生産されていないから、今持ってる人は大事に使ってください。
Marantz Project D-1