2018年の地方競馬の祭典JBCシリーズは、初めてJRA中央競馬(京都競馬場)で行われた。幸い晴天(20度)で良馬場である。
JBCクラシックでは、4番枠に入った一番人気サンライズソア(ルメール騎乗)が先手を取るが、外から3歳馬テイオーエナジーが競りかけて楽をさせてくれない。
直線までテイオーエナジーは先頭に絡んで垂れてしまうが、サンライズソアも一杯になり、中団から外を進出したケイテイブレイブが抜け出して嬉しい中央GI初制覇。
二着には後方から追い込んだ三歳馬オメガパフュームが入った。少し外に寄れていたのが残念。逃げたサンライズソアは三着。
ルメールは前のレースのJBCスプリントで四週連続GI制覇を成し遂げたため、同じ人間に勝たせてはいけないと岩田テイオーエナジーが敢えて捨て身の競馬に出た。
ケイティブレイブは今まで地方重賞の常連だったが、中央での重賞は勝てなかった。今日はテイオーエナジーのアシストで勝てた。
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他にもGIレースであるJBCスプリントとJBCレディス・クラシックが行われた。
スプリントは逃げたマテラスカイ(武豊騎乗)を大名マークしたルメールのグレイスフルリープが差し切ったところがゴール。三着は船橋のキタサンミカヅキ。
レディス・クラシックはアンジュデジール(横山騎乗)が大外16番枠から好位に入り、一番人気ラビットラン(デムーロ騎乗)の内に付ける。徐々に位置取りを上げて、直線ではラビットランと追い比べになる。一旦はラビットランが前に出るが、ゴール前差し返して優勝。横山典は人気薄を活かして見事な騎乗だった。
三着はパドックでバカによく見えた15番枠のファッショニスタが追い込んできた。三つのGIともに時計は少し掛かっていた。地方馬に対する考慮だろう。
中央競馬初のダートGI三連戦の売上はどれぐらいだったのかな。これで中央のダートGIが増えたら嬉しい。