今季はシンデレラガールズの終了が10月第3週までずれ込んだので総括が遅れた。
うまるちゃんとかモンスター娘などは評判だったが、最後まで鑑賞に堪えなかった。
この中から栄えあるベスト3は、
1.のんのんびより りぴーと (第2期)
やはり田舎癒やしものは強い。しかも漫画の原作ストックが足りずアニオリを加えなければならなかったのに、全体として第一期よりパワーアップしていた。アニオリも原作者に絵コンテから一部参加してもらったので違和感はなかった。さらに後半の非アニオリ回の怒濤の展開は目を見張る。圧倒的一位だ!
2.それが声優!
アイドル声優が生まれるまでをリアル路線で描いた作品。声優の浅野真澄原作、畑健二郎作画でコミケ出身の原作を出版社抜きにしてアニメ化するという産地直送アニメだ。また毎回大物声優がゲストとして本人役で出てくるのも楽しみだった。
3.アイドルマスター シンデレラガールズ2nd SEASON
寄せ集めのアイドルユニットもの。ゲームから派生したシンデレラガールズ第一期はもともと大反響があり今季も一位を期待された。それだけに二期の失速感は残念。正論を述べるアメリカ帰りの常務の登場は面白かった。武内くんとのポエム合戦も見物だった。ただシリーズ構成や脚本でメンバーの扱いに差ができてしまった。多分、蘭子(内田真礼)やアナスタシア(上坂すみれ)など売れっ子を使ってたからスケジュールが合わなかったのだろう。制作ももう少し時間的余裕を見てつくって欲しかった。でも時間的制約の中で良くまとめたとも言えるからギリギリで同率三位。
敢闘賞 GATE 自衛隊は彼の地にて斯く戦えり(第一期)
日本がローマ帝国みたいな異世界の国から攻撃を受け自衛隊が反撃する小説のアニメ化。原作は実際に自衛隊員だった作家が書いている。GATE第一期は期待感は全く無かったが、見せ場が多くて大健闘した。とくに第六話から国内編への流れは絶妙である。第二期は正月以降だが、冗長で炎龍がでてくるまで盛り上がらないだけにあまり評価は上がらないと思う。
総括すると、夏アニメなのに癒やしがベストとは、全体が低調だったせいだ。それにベスト3と言っても3位のシンデレラガールズ、GATEはだいぶん上位2作品と差がある。エロに比重が掛かって、層がそれだけ薄かった証拠だ。エロなんて法的規制が掛かって地上波から消滅するのは時間の問題なのだから、業界全体が建て直しに奮起しなければならない。
歌唱賞はシンデレラガールズの中で渋谷凛(CV福原綾香)・神谷奈緒(松井恵理子)・北条加蓮(淵上舞)のグループTRIAD PRIMUSが歌った「Trancing Pulse」. ある程度人工的に作ったものだろうが、ライブで実演も行っている。歌の達者なメンバーを書き集めたからこそ完成した名曲だ。
惜しかったのは、
戦姫絶唱シンフォギアGX(いつもの力技による逆転劇も第三弾にして限界に来ている。もっと日常回を増やす方が良い。しかし「醤油のキクコーマム」は今季のベストギャグ一発だった)
WORKING!!! (第3期)(声優・広橋涼がでていればなんでも良い)
赤髪の白雪姫(白泉社の少女漫画アニメは信頼できる)
監獄学園 -プリズンスクール-(テレビアニメでよくぞここまでエロをやった)
下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (第一回がピーク、第七回以降はダメ)
がっこうぐらし!(第一回と太郎丸が秀逸だったが)
Charlotte(P.A.Works×麻枝准で音楽は文句なく、主人公の妹が今季のベストキャラだったが、脚本が穴だらけ)
など。面白いところも一部にあったが全体としてみれば「残念賞」だ。
上記以外は見て後悔した。