15年前のよく晴れた秋の日曜日、府中の森で武豊とサラブレッドは先頭でゴールを切って天皇賞のタイトルを戴冠するはずだった。
前走毎日王冠では彼は後の凱旋門賞2着のエルコンドルパサーや有馬記念二連覇のグラスワンダーを寄せ付けず圧勝していた。
当然、断然の一番人気となって天皇賞当日を迎えた。
しかし彼がゴールラインを切ることは二度となかった。
その名はサイレンススズカ、天皇賞のゴールまであとわずかの所で故障(予後不良)した悲劇の逃げ馬である。
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今日、武豊はサイレンススズカ以来となる逃げ先行馬でGI 100勝目がかかる天皇賞に騎乗する。
6枠11番トウケイヘイロー。
春までは短距離馬と思われていたが、洋芝が得意で時計のかかる馬場に向いていることがわかり中距離重賞3連勝中だ。
土曜日のまま道悪が残ればチャンスは十分にある。
ただ、日曜日の競馬は朝からやや重馬場で始まった。
当然、午後になれば馬場は乾いてさらに速くなる。
予報では北風が吹くが20度まで上がるという。
かなり微妙だ。
人気も徐々に下がってきた。
時計が速くなると浮上するのが、昨年の牝馬三冠馬でジャパンカップではあのオルフェーブルと接触しながら押さえて勝った女傑ジェンティルドンナである。
東京競馬場では二戦二勝(オークス、ジャパンカップ)と負け知らず。
現在、圧倒的な一番人気。
1着トウケイヘイロー、2着ジェンティルドンナ固定で3連単を流して万馬券を狙うが、さあどうなることやら。
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結果:
時計が速過ぎた。
しかもジェンティルドンナが自力で競りつぶしに来て、自滅するとは。
岩田騎手は何を考えているのか?
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