当時はホクトべガが死ぬし、自分は溝にはまって風邪を引き、うちのは入院するはで、結果分析どころの気分ではありませんでした。

【予想】
晴の重馬場と読んでシーズプリンセスと予想していました。
それが雨不良と聞いて、先行馬中心に切り替えました。
道悪下手については(枠の内外も)、そんな差は無い筈。
オレンジピール 有力馬の中で最内枠。先手を取ってマイペースに徹する。
プロモーション 抑えず、先行内を狙え。
△ メジロドーベル 外枠で勝ちに来る勇気はないでしょう。二着狙いの追込み。
× ホーネットピアス 先行策は前回失敗しているので、直線勝負。
【展開】
ミニスカートが逃げ、ワンダーステラとタニノ、フミノが先行。
キョウエイマーチは出が悪く押して先行集団に取り付く。
ここでミニスカート以外が抑える。ここがポイント
キョウエイにとって、トライアルと全く同じ形になり、ハイペースだけどマイペース。
メジロドーベルは中途半端に出て、一旦後方へ下げる。
オレンジピールは二の足が出ず、ずるずる下がり、後方競馬。
ここで私の桜花賞は終わりました
シーズプリンセスは中団前方に付け、差しを狙う。
但し、ここは一番ごちゃつく危険地帯。
プロモーション、ホーネットピアスは、中団後方に控える。
力任せに先行する、キョウエイマーチを捕まえにメジロドーベルが進出。
しかし直線でキョウエイマーチが埒に付くや、ぐんと加速して、勝負あった。
メジロドーベルは馬場の真ん中を追うが、脚を既に使っているため伸びない。
ホーネットピアスがうまく外に出し、追う。
オレンジピールは後方からジリジリ伸びる。
ワンダーステラは一旦大きく下げるが、また伸びてくる。
【結果分析】
雨の濡馬場では道悪適性以前に、先行した者勝ち。
スプリンタタイプでも、上りが極端に掛かる分だけ、救われる。
一瞬の脚の差馬はゴチャゴチャした所に巻き込まれるので不利。
道悪の巧い馬でもゴチャ付き、リズムを崩すと伸びない。
長距離型は、待機して直線勝負に出て、伸びてくるが大体届かない。
不良桜花賞の典型的なパターンに収まった。
愚痴を言えば、大本命が大外なんだから、内枠の先行馬は少し工夫してほしかった。
二角までがんばっていれば、キョウエイマーチは相当にコースロスしたはず。
折り合いを付けて直線で勝負を決めるレースでなく、スタートで勝敗の決まるレースだと、考えてほしかった。
それを実践したのは松永ミッキーだけだ。
キョウエイマーチをブロックしても共倒れになるだけと、先行馬は判断したのだろう。
【評価】
1.キョウエイマーチ
道悪の鬼。不良の大外枠だけに行くしかない。
内に刺さる馬だけに大外でも外に振り出される心配はなかった。
ただし出が良くなかったから、中枠だと蓋をされたかも。
オークスは関東馬に相当マークされるだけに、きついだろう。
2.メジロドーベル
パドックではチャカ付く。レースではシャダイカグラ作戦。
よく走っているが、キョウエイとのスピードの差は如何ともし難く、馬体を併せるに至らず。
大外枠でなければ、結果は違ったと見る。
1650メートル以上走っている。オークスでは巻き返しは十分ある。
3.ホーネットピアス
馬場のいい所を通ったようだが、よく伸びた。
オークスで人気になって、こける。
4.ワンダーステラ
流れに乗ってないが、気分を害さず乗ったのだろう。脚質転換で好走。
5.オレンジピール
直線ではジリジリ伸びているだけに、先行して欲しかったが、ここまで渋くなるとダメなのだろう。
しかし、脚質転換が成功したようなので、樫の距離はもちそうだ。
シーズプリンセス 負け過ぎ。道悪か?道中でぶつけられたか?成長ストップか???わからん。
ヤマニンザナドゥ 良馬場で見直したいが、本番前にTRに出る必要がある。

当日はいろいろ事件があって、錯乱していた。
本命サイドだったから、ある程度のエラーは仕方がない。
しかしオレンジピールは完全なトライアルホースだった。
それを分かっていながら、つい二着狙いで安易に手を出した自分が恥ずかしい。

1997桜花賞回顧5

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