推理作家都筑道夫と、「殺人狂時代」の脚本家小川英、監督福田純の三人が共同脚本を執筆し、福田純が監督したスパイ・アクション映画
カラー映画で、撮影は山田一夫
主演は、宝田明
共演は、佐藤允、前田美波里、沢知美

雑感

宝田明は、相変わらず殺し屋なのか国際警察官なのかよく分からないアンドリューを演じている。
一応、日本流007なのだろう。

だが、第二弾になり有島一郎が演じていた手塚警部を佐藤允が演じて、いささか雰囲気が変わった。
個人的にヒロインは、前田美波里よりも沢知美の美声にしびれた。
彼女は、なまじルックスが良かったから、歌に専念させてもらえなかったのだろう。歌手として米国に渡って頑張れば、しばたはつみ並の歌手になれたのに。

キャスト

宝田明  アンドリュー星野
前田美波里  ルビー
佐藤允  手塚竜太警部
沢知美  斎藤ミツコ
アンドリュー・ヒューズ  ボス(ストンフェラー)
土屋嘉男  黒川
桐野洋雄  ハッサン兄弟(二役)
桜井万里  混血の少女
ジャラール・アーメット  カシム警部
堺左千夫  中年の日本人ドライバー

スタッフ

製作  田中友幸、貝山知弘
脚本  都筑道夫、小川英
脚本、監督  福田純
撮影  山田一夫
音楽  佐藤勝

ストーリー

国際警察の殺し屋星野は、ベイルートで少女から、一ドル銀貨で父親の仇討ちを頼まれた。歌手ミツコと知り合ったが、星野は何者かに狙われた。密輸犯を追ってベイルートにいた手塚刑事から、仇はその一味と判明する。一味の狙いは何と、その一ドル銀貨だった。銀貨はメッキされていて、実は十億円はするサマンタ・ゴールドという金貨だった。密輸団は、女殺し屋ルビーを呼び、星野を追った。

星野はそのころ、ミツコと共に日本に向った。一味の黒川、ハッサン弟、ルビーもそれを追った。東京のホテルに泊ったミツコと星野は、バスルームでハッサン弟が殺されているのを発見する。星野は逃げ出したが、サマンタ・ゴールドを落してしまう。ミツコは、拾ってペンダントにしてしまう・・・。

黒川は、早速ミツコのスポンサーとなり一緒に箱根ラリーに参加する。星野と手塚は、黒川が金貨を自分のものとしようとしているのを知り、ルビーと手を組んで黒川を追跡し、銃撃戦の末、黒川を抹殺するが、金貨はミッコのもとから消えた。
ミツコとルビーは、ボスとハッサン兄に捕まった。星野と手塚は一味に乗り込み、銃撃戦の末に倒した。金貨は、実はロンドンの国際保険協会の調査員だったルビーが回収したのである。

 

100発100中 黄金の眼 1968.3 東宝東京製作 東宝配給 宝田明演ずるアンドリュー星野のアクション・コメディ第二弾

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