1952年度カンヌ国際映画祭グランプリ
レナート・カステラーニが監督・原作脚色。
エットーレ・マリア・マルガドンナ共同原作、ティティナ・デ・フィリッポが共同脚色。
撮影はアルトゥロ・ガルレア。
音楽はアレッサンドロ・チコニーニ(「終着駅」)。

 

 

 

終戦直後、イタリアの貧乏人が駆け落ちする話。
アントニオは兵役から帰ってきたが、不況で職がない。
家に五人も女家族がいて、彼に掛かる期待は大きい。
近所の小娘カルメラが、もう一人前の女性になっていた。
色気づいて、急速にアントニオに接近していく。
はじめは相手にしなかった、アントニオも次第にほだされる。
しかしカルメラの父はアントニオを相手をせず、娘を裸同然で家から追い出す。

 

 

 

主演俳優は、みんな無名もしくは素人だ。
カルメラははじめ、あまり美人ではないな、と思ったが、その一途な演技に引きつけられた。
男なら誰でも、ほだされるだろう。
彼女と一緒になると、男が幸せになれるような気がする。
イタリア娘は彼女のように、山猫のようなワイルドなキャラクターが多い。
ラストシーンでカルメラの何とも言えない表情は印象に残る。

2ペンスの希望 1952 イタリア

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