石原裕次郎三國連太郎ががっぷり四つで大活躍する貨物船を舞台の海洋サスペンス・アクション映画。

井上梅次監督が脚本も書いている。

 

ある夜、出港を翌日に控えた貨物船海洋丸の機関長が刺殺される。息子の吾郎が警察での事情聴取を終えて船に乗り込むと、新規採用の船員が二人いた。一人は千吉、もう一人は佐々木と名乗った。実は千吉は親の敵を討つために機関長を刺殺して、次は船長の命を狙っていた。佐々木は刑事で刺殺犯を追っていた。そこへ船長の娘明子が乗り込んできた。明子の明るさにささくれ立っていた千吉の心もほぐれ出す。しかし酷いシケの夜、積み荷が空荷だとわかり、佐々木は船長が船を沈めて保険金詐欺を行う気では無いかと疑い始める。

 

長門裕之は実権の無い新米機関長でしかなく、親の敵である石原裕次郎に許嫁浅丘ルリ子を取られそうになる。
三國連太郎は出番の多さこそ石原裕次郎に譲ったが、筋骨隆々とした体型も負けないし、探偵役の美味しいところを演じている。
この三人を比べると、三國連太郎>石原裕次郎>長門裕之という感じ。

長門裕之の実父沢村國太郎(おやじ役)も三國連太郎の正体を知った後はペコペコしていたから、ひときわ三國の格好良さが目立った。

浅丘ルリ子はこの時代(1957年)はまだネンネ役で、月丘夢路の色香には敵わない。

 

監督・脚本 井上梅次
製作 坂上静翁
出演者
石原裕次郎
三國連太郎
浅丘ルリ子
月丘夢路
長門裕之
二本柳寛
柳沢真一
西村晃
安倍徹
沢村國太郎

鷲と鷹 1957 日活

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