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風変わりな遺言 名探偵ポワロとマープル

      2018/10/30


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思うところがあって、またアニメ「名探偵ポワロとマープル」を見ている。
ここでは、原作とアニメを対比したいと思う。

原作は「奇妙な冗談」(早川クリスティ文庫「愛の探偵たち」所収)である。
若いカップルは大おじの財産をあてにしていたが、大おじの死後、遺産は見つからない。
そこでミス・マープルに相談するのだが・・・

アニメには姪のメイベル・ウェストが存在するため、ラストでシャンペンを乾杯するわけにはいかなかったが、全体としては原作を忠実に再現している。

二人が遺産を根掘り葉掘り調べたことをマープルが批判するときに、少し違いがある。
原作でマープルは二人に対して、はっきり「必要なのは計画性よ。(One should have a plan.)」と言っている。
そして「ぴかぴかに磨いた、リノリウムの床で滑って骨折する話」に続く。
しかしアニメでマープルは、その計画性云々について何も言っていない。
その方が、その後に続く「リノリウムの床」とつながりが良い。
単純に「何事も程度が肝心だ」と言う意味になるのだ。

という風に声優の問題を考えなければ、気を配った脚本だと思う。

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