新春期男女の入れ替わりコメディの名作。
原作は山中恒のジュヴナイル小説。
尾道の中学生の一夫のクラスに一美が転校してくる。
実は一美は昔尾道に住んだことがあり、一夫とは幼なじみ。
その二人が階段を踏み外した途端に、人格が入れ替わってしまう。
一夫が転校することになって、元に戻らない焦りから、船で旅行に行くシーン。
大林監督と言えば船の乗降シーンが多いが、ここでも登場する。
青春の出会いと別れ、道行きなどを想像させる重要なシーンだ。
尾美としのりも小林聡美も才能は認めるが、この映画の成功があったから今まで俳優業を続けている。
それぐらい、われわれにも印象深い作品だったのだ。
監督 大林宣彦
脚本 剣持亘
原作 山中恒
製作 佐々木史朗
プロデューサー 森岡道夫 大林恭子 多賀祥介
撮影 阪本善尚 大林千茱萸
出演
尾美としのり (斉藤一夫)
小林聡美 (斉藤一美)
佐藤允
樹木希林
宍戸錠
入江若葉
志穂美悦子
転校生 1982 松竹