ドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカー、リスベットの活躍を描くスウェーデンのベストセラー小説「ミレニアム」シリーズ第四作を原作とするサスペンス・ミステリー映画。
前作を監督したデヴィッド・フィンチャーが製作総指揮に回り、フェデ・アルバレスが監督、脚本を手がけた。
主役リスベット役はクレア・フォイが演じる。相棒のマイケル・ブロムクヴィストはスベリル・グドナソン。リスペットの双子の妹カミーラ役は、シルヴィア・フークス。
雑感
有名なシリーズの最新作だが、前作ほど楽しめなかった。リスベット役が普通の役者に変わったのが大きい。前作リスペット役のノオミ・ラパスのイメージが強すぎた。作品自体も単なる復習譚となってしまい、後半になるとスケールダウンした。アメリカでは、この作品を活かせない。
キャスト
クレア・フォイ リスベット・サランダー
シルヴィア・フークス カミーラ・サランダー
スベリル・グドナソン マイケル・ブロムクヴィスト
レイキース・スタンフィールド エド・ニーダム
スティーヴン・マーチャント フランス・バルダー
クレス・バング ジャン・ホルスター
スタッフ
監督、脚本 フェデ・アルバレス
製作総指揮 デヴィッド・フィンチャー
原作 デヴィッド・ラーゲルクランツ
脚本 スティーヴン・ナイト、ジェイ・バス
撮影 ペドロ・ルケ
ストーリー
リスベットの父親はロシア犯罪組織の一員だった。リスベットには幼少時にカミラという双子の妹がいた。父から虐待を受けていたので、二人で逃げようとした。結局、リスペットだけ逃げて、カミラは父親に付いていった。
天才ハッカーのリスベットにバルデル博士から仕事を依頼される。彼が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NSA)から取り戻すことだ。そのプログラムは、個人のPCから世界中の核兵器を発射できるという。現在は、NSAのエドウィン・ニーダムという男が管理している。
リスベットはニーダムのコンピュータに不正アクセスし、プログラムを奪う。それは特殊なパスワードでロックされて開けなかった。ニーダムは、スウェーデンのストックホルムに犯人がいることを突き止め、早速回収に向かった。
その夜、リスベットの家に何者かが侵入しPCを奪った・・・。
雑誌「ミレニアム」の記者ミカエル・ブルムクヴィストの前に三年ぶりにリスベットが現れる。彼女は状況を説明し、犯人の証拠画像を渡した。ミカエルは犯人に蜘蛛の刺青があることから、「スパイダーズ」と呼ばれる組織の一員「毒殺者」だと知る。
リスベットは、バルデルが公安警察に行ったことを知る。リスベットは、しばらく彼を監視する。バルデルは幼い息子アウグストを連れていた。
リスベットは、アウグストを誘拐した「毒殺者」の車を見つける。リスベットはアウグストを助け出し、吊り橋を動かして毒殺者から逃げおおせる。その場を去るとき、カミラの姿を見る。
アウグストは天才少年でリスベットにパスワードを教える。ミカエルは、スパイダーズの情報をリスペットに教える。父の作った組織スパイダーズは、今ではカミラが指揮を執っていた。
リスベットは、ストックホルム警察に捕まっていたニーダムを解放した。その代償としてアウグストを国外へ逃がすことを約束させられる。
カミラとスパイダーズは、リスベットの隠れ家に乗り込む。カミラはアウグストを捕らえ、リスベットはミカエルを連れて逃げた。
カミラが自分たちの実家に戻った。リスペットは後を追う。カミラは、一人で逃げたリスベットを恨んでいた。リスペットに同行したニーダムは、屋敷のシステムをハックしてカミラたちを追い詰める。その隙にミカエルはアウグストを救出し、リスベットはカミラを追った。
カミラを発見したリスベットは崖に彼女を追い詰める。カミラはプログラムの入ったPCを投げ捨て、自ら崖の下に飛び降りた。リスベットは実家に火を放つと、バイクに乗って去った。