まさかまさかのフィエールマン(ルメール騎乗)が、ラジオNIKKEI賞2着からのぶっつけ本番で、見事ダービー4着のエタリオウ(デムーロ騎乗)の足元をすくった。関東馬はマンハッタンカフェ以来、17年ぶりの勝利である。
追込かと思っていたが意に反して中団に付けたエタリオウは一番人気ブラストワンピースの外を回り直線早めに堂々と先頭に立つ。ブラストワンピースは外に振られてなかなか付いていけない。
ところがフィエールマンは四角で一瞬足を貯めて中を突く。直線で同枠で同じ勝負服のコズミックフォースを追い抜いて、内からグイグイと先頭のエタリオウを追い詰め、鼻差交わしたところがゴールだった。
これでフィエールマンは、ラジオNIKKEI賞の鋭い追込がフロックでなかったことが証明された。
三着も中団に付けていたユーキャンスマイル。騎乗した武豊は秋の3GI連続3着。
時計は3分6秒1と平凡。中距離型でも対応できるものだったが、人気を背負うと難しい展開だった。
ブラストワンピースは結局4着。外々を廻って上がりが34秒1掛かっている。不本意なレース。
二番人気エタリオウは2着とよく走ったが、最後は目標にされた。
三番人気エポカドーロは母系の血が響いたか、引っ掛かって良いところなし。
1000mごとの走破時計は62秒7-64秒2-59秒2と、まさに凡レース。もう少し早いと思った。そのため上がり一位33秒9が五頭も現れた。
おかげで四角で外に振られた人気馬エタリオウ、ブラストワンピースが割を食い、中を突いた人気薄フィエールマン、ユーキャンスマイルが美味しい目を見た。
とくに混戦を制したフィエールマンは強い「中距離馬」かも知れない。
菊花賞 2018 フィエールマン – ディープインパクト産駒はわずか4戦目で菊制覇