ここ5年の菊花賞の傾向は、単勝内枠有利である。オルフェーブル以外は単勝6番枠から内が勝っている。

二着には外枠勢も結構来ているから外なら連軸まで。

先週の秋華賞2000mでは確かに18番枠のミッキークイーンが勝ったが、これは内回りでのジョッキーの旨さが光った。直線半ばまで馬群にいながら、あっという間に抜け出してしまった。おかげで外からの追い込み馬である5枠のクイーンズリングが二着に入った。しかしミッキークイーンだってそれほど外目を回らされたわけではない。ちゃんと道中は馬群の中にいて抜け出すタイミングを計っていた。一方のクイーンズリングは完全に余計な距離を走らされて、わずかな着差がついた。先週に関しては上位二頭が突出していたとしか言いようがない。

おかげで今週も神戸新聞杯を逃げ切ったリアファルが17番発走にもかかわらず人気になった。

しかし神戸新聞杯は2分26秒程度の上がりの競馬である。それほど優れた結果とは思えない。かえって外枠の先行馬だけに四角先頭でも内枠からの強襲に耐えられるか心配。リアファルが勝つためには残り2000mから残り1000mでルメールがじっくり貯めなければダメ。レースでは横山ミュゼエイリアンはまず行くし、その後も酒井スピリッツミノルが付いていくので、リアファルは三番手で正面一周目を回るが、一角あたりでちょっかいを出す馬(ミコラソン、キタサンブラック、レッドソロモン、ワンダーアツレッタ)はいるから、楽に息の入る展開にはならないと思う。

と言うわけで、3番人気の2番枠岩田サトノラーゼンを単勝と連軸に推す。ダービーでは速いレースでジリに見えたが、あれは勝ったドゥラメンテが凄すぎた。レースで似たような雰囲気を醸す蛯名タンタアレグリアが3番で栗東に入厩と非常に怖いが、関東馬が最近勝てない菊なので単勝には買えなかった。他にもハービンジャー産駒ベルーフとスティーグリッツが内では不気味だ。とくに前走でフジマサエンペラー相手に競り合いの強いところを見せたスティーグリッツは、調教も凄かったらしい。

外でも条件戦勝ち上がり組のワンダーアツレッタ、マサハヤドリームには興味がある。

相手選びは穴馬ならいま上げた連中。人気サイドなら一番人気を争っているリアルスティール、リアファルを買っておく。無難にいくなら総流しだろう。

好天でタイムは3分2秒台が予想される。リアファルが気持ちよく逃げたら3分1秒台もでるかも知れない。

内枠は強かったけど、2黒枠だった・・・

キタサンブラックが黒帽だったことは終わってから気がついた。

まさかサクラバクシンオーの孫が菊花賞を勝つか、父ディープよりブラックタイドの方が距離融通は広いのか。

いろいろなことが頭を巡った。

キタノカチドキが1974年に勝ったときのことを思い出した。あのときも距離の壁はあったが他の馬との力の差が大きかったので直線勝負で差しきった。

でもその前年のハイセイコーは名ステイヤー・タケホープに差されて敗れた。

考えてみるとキタサンブラックが単なる京都巧者だったのではないか。

関西馬ながら、たまたま関東重賞ばかり走っていたから、見落としていたのだな。

2着リアルスティール、3着リアファルは読み通り。

展開は残り2000ぐらいから13秒台と急に遅くなりすぎて、残り1200ぐらいで急にアルバートドッグが仕掛けてそこからは息の入らない展開になってしまい、リアファルはジリジリ上がっていったが神戸新聞杯の脚は再現できず。リアルスティールは皐月賞の悪夢を再現した。この馬は本来走るから、福永は次走で下ろされる。

ルメールはもう少し馬を出したかったが、馬の調子が前走より悪かったか。

4着タンタアレグリア、5着サトノラーゼンにとっても距離もあるがなにより展開に乗れなかった。

スティーグリッツはゴルシ並の出遅れ。

でもハービンジャー産駒もエンパイアメーカー産駒も賭け目決定の段階でばっさり切り捨ていた。

 

 

 

菊花賞 2015 キタサンブラック

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